OSC2015
2015-08-07 (金)   16時15分

AllJoynフレームワークを使ったインターネット・オブ・エブリシング(IoE)の開発

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講師:内田 信行(クアルコム・ジャパン)
担当:AllSeen Alliance
レベル:入門編
対象者:IoT関連のオープンソースプロジェクトの情報収集を希望されている方。
前提知識:特になし

私たちがInternet of Things(IoT)という言葉から期待する世界観とはどのようなものでしょうか?
きっと多くのモノとモノが、ベンダや通信規格の違いを意識することなくシームレスに接続される非常に便利な
Internet of “EVERY” thingの世界であると想像されるのではないでしょうか? IoT本来のビジョンは
「世界がひとつに接続される」という壮大なものです。そこでは人々、機器、製品、アプリ、建物、自動車、農場、
街などあらゆるものがひとつに調和し、単体では不可能だった機能を提供できる統合システムが実現します。
 しかし現在の多くのIoT技術はFragmentationを生み出す傾向があり、あるベンダの製品はそのベンダの他製品と
のみ接続され、かつそのベンダの提供するクラウドにのみ接続される、といったことが起こります。
つまり、大変皮肉なことに、現在のIoTライクな技術・製品・サービスは、本来私たちが期待する
“Internet of Everything” の世界観からかけ離れた、単なるコネクテッド製品を指すものになってしまっており、
またそれが各ベンダベースではビジネス的に正当化されてしまっているわけです。
 AllSeen Allianceは、このようなIT業界が抱える“ジレンマ”を解消するために誕生したオープンソースソフトウェア
のプロジェクトです。The Linux Foundationが主催し、「AllJoyn」という共通言語を用いて特定のベンダ、通信規格、
OSなどに依存することなく全てのデバイスが会話できるIoT本来の世界観を実現しようとする企業が参画しています。
 本講演では、まずAllseen Alliance の概要や最新動向、AllJoyn フレームワークについて説明し、さらにAllJoynフレームワーク
を使ったIoTデバイス開発の方法を見て頂きます。この講演により、IoT 構想実現におけるAllSeen Alliance の役割について、
理解を深めていただき、IoT開発に役立てて頂ければと思います。
・AllSeen Allianceとは?
・AllSeen Allianceの最新動向:注目のプロジェクト、製品リリースなど
・AllJoynフレームワークの概要
・AllJoynフレームワークを使ったIoTデバイスの開発方法

【カテゴリ】IoT


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