OSC2017
2019-08-24 (土)   13時15分

Linux From Scratch OSを全てソースコードから構築する方法

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講師:漆畑 晶
担当:Netpbm
対象者:Linux From Scratch を構築してみたいがどれくらい難しいか等、
    情報をお求めの方を主たる対象とします。
前提知識:UNIX系OSの構成の概要、バイナリパッケージ(CD-ROM等)からのOSの
     新規インストール方法、ソースパッケージからのプログラム構築の方法を知っている方を対象とします。

オープンソースソフトウエアはソースコードが公開されています。
ソースコードだけからOS全体を構築することは可能で、その具体的な方法をまとめたのがLinux From Scratch (LFS)です。
どのような機械でもそのしくみを知るには自作が有効です。OSを学ぶためにLFSに挑戦する人が多いようです。
LFSではカーネルだけでなく、コンパイラ、リンカー、cライブラリ、シェル、ブートローダ等OSの基幹部を全て作り上げます。
OSの各部位の働きと連携が理解できるようになり、組込系の設計、サーバー等のOS管理、
ソフトウエア開発管理に役立つ技術が身につくとされています。
しかし「自分もやってみたいが敷居が高そう」と挑戦をためらう方が多いようです。
LFSの教書は緻密正確ですが、一般には使わないコマンドが重要な局面で使用されます。
LFSを構築するにはこの特殊コマンドを理解することと、一定水準のプロジェクト管理の能力を持つことが必要です。
このセミナーではLFS構築プロセスの概要、構築成功のための留意点、プロジェクト管理の基礎を中心に解説し、
併せてmake等UNIXの主要な開発用具が生まれた歴史的経緯にも紹介程度に触れたいと思います。

【カテゴリ】OS