OSC2013


『OSC .Government 〜オープンソースと政府・自治体〜』 開催趣旨

わが国の自治体におけるOSS活用とITコスト削減は急務の課題であり、OSSを活用してITコスト削減に取り組み始めた事例も出てきております。 しかし、ライセンスや技術サポート、技術者教育、情報やソフトウェアの共有方法、オープンな標準への対応など、課題も多いのが実状です。

これらの課題に対応するため、政府・自治体におけるIT関係者が一堂に会し議論する場として「オープンソースカンファレンス .Government」を2010年より開催しています。 6回目となる今回は、自治体・公共機関でのOSSを活用している事例紹介に加えて、注目を集めているオープンガバメント&オープンデータについての基調講演を予定しています。

この機会に全国の自治体の情報システム担当の皆様にご参加いただき、OSSやオープンデータ活用の今後の方向性を探っていくことができればと思っております。
自治体関係者の方の他、ご興味がある方はどなたでもご参加いただけます。ご来場をお待ちしております。

■過去の開催のメディアレポート(ITPro)
→『[OSC2012.Government Tokyo/Fall レポート]-コスト削減、産業振興、復興に自治体がOSS活用』
→『[記者の眼]-オープンソースでITノウハウを共有、広がる自治体の輪』
→『震災を乗り越える自治体のOSS活用 --- OSC 2012 Tokyo/Spring レポート(前編)』
→『「コスト削減と雇用創出に効果」、自治体がオープンソースを評価』
→『「被災地、消防局、ダウンサイジング」---自治体で活躍するOSS』


プログラム
司会:橋本 明彦(OSC .Government実行委員会)
13:00〜13:45 【基調講演1】
『オープンデータで作る、オープンガバメントと「Do It Ourselves」な社会』


講師:庄司 昌彦(国際大学GLOCOM主任研究員、Open Knowledge Foundation Japan代表)
対象者:オープンデータ、特に公共データの活用に関心のある方

2012年7月の「電子行政オープンデータ戦略」を契機とし、政府や地方自治体で公共データを積極的に公開し、アプリ/サービス開発など国民や企業、社会組織等による活用を促す動きが広がっています。
本講演ではその動向と将来展望について、国内外の具体的事例を踏まえてお話しします。


■講演者プロフィール
1976年、東京都生まれ。
中央大学大学院総合政策研究科修士課程修了。
おもな研究テーマは情報社会学、電子行政・オープンガバメント、地域情報化、社会ネットワーク、社会イノベーションなど。
2010〜2012年には、内閣官房IT戦略本部の電子行政に関するタスクフォースで構成員を務めた。
Open Knowledge Foundation Japan代表、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)理事も務めている。

14:00〜14:45『第6回自治体IT調査、調査中の現場より』

講師:岡田 良太郎(IPA 国際標準推進センター非常勤研究員/マーケット分析WG 主査/災害対応プロジェクトチーム)
担当:IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
対象者:どなたでもご参加いただけます

今回の自治体IT調査は、従来より拡大した調査対象として、町村に至る1700の自治体に展開してみました。クラウド?オープンデータ?また世の中の変化は自治体にどんな影響が?
まだまだ調査真っ最中ですが、本セッションでは、現場からのアツい内容を速報でお送りしたいと思います。

■参考ニュース
→第5回地方自治体における情報システム基盤の現状と方向性の調査結果の公開:IPA
→オープンな標準に取り組む自治体が半数超、全都道府県がOSS採用、IPA調査:ITpro
15:15〜16:00 【基調講演2】
『住民に役立つオープンデータの活用へ向けて―サービス提供者の視点から』


講師:楠 正憲(ヤフー株式会社 セントラルサービスカンパニー 技術調査室 室長)
対象者:オープンデータ、特に公共データの活用に関心のある方

ヤフーが提供するサービスでは、自治体や公共機関との連携を通じて取得した様々なデータを活用しています。これらのデータは自社サービスを通じて提供するだけでなく、オープンなAPIを通じて外部にも配信しています。 本講演ではヤフーでのオープンデータの活用事例をご紹介するとともに、住民参加型コンテンツや爆発的に普及しつつあるスマートデバイス(スマホ・タブレット)への対応など、自治体からの情報発信における最近の課題について検討します。


■講演者プロフィール
1977年 熊本県生まれ。
1998年 インターネット総合研究所 入社 2002年マイクロソフト入社 CTO補佐、技術標準部 部長などを歴任。
2013年 ヤフー(株) セントラルサービスカンパニー 技術調査室 室長。
九州大学システム情報科学府 非常勤講師。国際大学GLOCOM 客員研究員。

16:15〜17:00『埼玉県久喜市役所におけるLibre Officeの導入にいたるまで』

講師:木村 明信(埼玉県久喜市 財政部管財課システム管理係 担当主査)
対象者:OSSの導入を検討している地方公共団体

平成24年10月、埼玉県久喜市では、事務用端末(200台)の入替えにおいて、MS Officeに変えてLibreOfficeを導入しました。
導入までの経緯や、導入後の現状についてお話しします。

■参考ニュース
→埼玉県久喜市がパソコン200台をOSSのLibreOffceに移行、680万円を削減:ITpro

開催概要

OSC2013 Tokyo/Spring内で開催
名 称 オープンソースカンファレンス2013 .Government
〜オープンソースと政府・自治体〜
日 程 2013年2月22日(金) 13:00-17:00
会 場 明星大学 28号館 (受付は2F)
(多摩モノレール 「中央大学・明星大学駅」から大学まで直結。会場まで徒歩6分)
入場料 無料
対 象 政府・自治体におけるIT担当者、自治体のOSS導入にご興味のある方
政府・自治体向けシステムに関わる企業担当者
オープンデータの活用に関心がある方
主 催 オープンソースカンファレンス実行委員会
OSC .Government実行委員会
発表者の所属団体 IPA(独立行政法人情報処理推進機構)
埼玉県久喜市
Open Knowledge Foundation Japan
国際大学GLOCOM
ヤフー株式会社
企画運営 株式会社びぎねっと
URL ※OSC2013 Tokyo/Spring内で開催
セミナープログラム 2/22(金)のセミナープログラム
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【過去の開催】
1回目:OSC2010 Tokyo/Fall内で開催
2回目:OSC2011 Tokyo/Spring内で開催
3回目:OSC2011 Tokyo/Fall内で開催
4回目:OSC2012 Tokyo/Spring内で開催
5回目:OSC2012 Tokyo/Fall内で開催

OSC .Government実行委員会

氏名(五十音順)所属など
岡田 良太郎 IPA 国際標準推進センター非常勤研究員/マーケット分析WG 主査/災害対応プロジェクトチーム
高橋 信頼 日経BP社 ITpro 副編集長
瀧田 佐登子 一般社団法人Mozilla Japan 代表理事
田代 秀一 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) 技術本部 国際標準推進センター センター長
橋本 明彦 みずほ情報総研株式会社 環境エネルギー第1部持続型社会チーム シニアコンサルタント
宮原 徹 オープンソースカンファレンス事務局運営・株式会社びぎねっと 代表取締役社長兼CEO



www.ospn.jp