OSPN Press 第75号 (2016/12/14発行)

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■次回のOSCは・・「大阪(1/27-28)」です!
■[開催報告]OSC福岡・OSC広島、無事に終了
■「第5回OSCアワード」授賞式レポート
■ITニュース・総合
■ITニュース・オープンソースリリース情報
■オープンソースカンファレンス開催レポート
-OSC2016 Fukuoka
-OSC2016 Hiroshima
■オープンソースコミュニティ紹介 〜from OSS コミュニティ辞典〜
-プリザンターユーザーグループ
■「オープンソース」を使ってみよう!
第42回:プリザンター
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前日から盛り上がったOSC2016 Hiroshima!
無事終了しました!!

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11月27日(日)に「サテライトキャンパスひろしま」にて、
OSC2016 Hiroshimaを開催しました。広島は今回で6回目の開催となります。
当日の天気はあいにくの小雨でしたが、多くの方に来場していただきました。

日時:2016年11月27日(日)
会場:サテライトキャンパスひろしま
展示:32ブース(協賛:8、後援:1、コミュニティ:23)
セミナー:4トラック26セッション
来場者:約210名

<<前日>>

=学生ライトニングトーク大会!=
今年は前日に同じ会場で学生ライトニングトーク大会が開催されました。
特に香川大学SLP(Student Laboratory of Programmingの略)から
大勢の方に参加していただき、その他、地元広島と島根、鳥取の大学や
高専の学生さんに参加していただきました。

▼学生ライトニングトークの様子!
学生ライトニングトークの様子

37組もの学生さんによる発表という予想を大幅に超えた参加者数のため、
1人当たりの持ち時間を急遽短縮するという無茶振りをしたにも関わらず、
学生さんたちは用意したスライドを(ほぼ)時間内に発表してくれました。
プログラミングサークルからの参加者が多いことからプログラミング言語
系の話題が多くなりましたが、それ以外に、アニメ・鉄道・バイクなど
発表者個人の思いが伝わってくる内容も多く印象的でした。

学生LT大会の様子 学生LT大会の様子

香川大学の学生さんは皆さんスライドの構成やしゃべり方も上手で、
発表慣れしている感じでした。また、広島の学生さんの発表はいずれも
学生とは思えない高度な内容で、会場からは「本当に学生の発表か」と
いう呟きがもれ、明日のOSC本番LTが心配になるくらいでした。

=準備および前夜祭=
学生LT大会の前には配布物の袋詰め、LT大会の後には翌日の展示会場の
レイアウト変更といった準備作業を行いました。今回は学生の皆さんも
含めてかなり多くの関係者が準備に参加することができたため、作業は
順調に進み迅速に完了しました。
参加いただいた皆様ありがとうございました。

準備作業終了後、中国DB勉強会のメンバーと合同で前夜祭が開催されました。
総勢67名という、OSC広島史上最大規模の前夜祭となりました。LTの短い時間
では出来なかった発表内容に対する質問や意見などが活発に交換され、楽しい
だけでなく有意義な前夜祭となりました。

▼前夜祭でかんぱーい!
かんぱーい!

<<当日>>

=セミナー=
セミナーは26セッションが開催されました。
その中からいくつかを紹介します。
セミナータイムテーブル

『LT駆動開発 with 広島サーバユーザ友の会(仮称)
ベストセッションズ 2016 - ライトムクロ』

担当:LT駆動開発+広島サーバユーザ友の会(仮称)

OSCと言えば閉会式前のLTが恒例ですが、OSC広島恒例の朝一LTが
今年も開催され多数の方に参加いただきました。
今回はセミナー枠の都合で2団体で1セッションの開催でした。
「LT駆動開発」や「広島サーバユーザ友の会(仮称)」の紹介、
「オンラインコンパイラ」、「神社」、「ぬぎんくす」…等、
様々な発表がありました。

LT駆動開発+広島サーバユーザ友の会(仮称)のセミナーの様子 LT駆動開発+広島サーバユーザ友の会(仮称)のセミナーの様子

『IT系と言ってもいろいろありまして』
担当:OSC広島実行委員会

昨年からOSC広島の特別企画として、学生向けのセミナーを企画・開催して
います。今年はIT企業への就職を考えている学生向けに、パネルディス
カッション形式でIT関連企業・IT系業務における仕事内容などについて紹介
を行いました。

4名の方にパネリストとして登壇頂いたのですが、現在の仕事内容も
インフラ系、Web系、ITコンサル系など様々で、また現在のポジションに
ついた経緯も様々な方達です。
普段の仕事の様子、今の仕事の面白い所や辛い所、学生のうちにやって
ほしいことなどについて、それぞれのパネラーの視点から多彩なお話を
していただきました。同じ「情報通信業」といった分類にあっても、本当
に仕事の内容は多種多様であることが紹介できたのではないかと思います。

また、学生時代にやってほしいことなど学生へのメッセージを皆さんに
語っていただきました。興味を持つことや知識を身につけることの重要性、
それらのことを様々な機会をとらえて自分から積極的に取り組んでいって
ほしいという熱い想いを感じました。
立場の違う方々からの話で、学生さんには、IT業界で働く上での心構えなど、
何かの気付きをしてもらえればと考えています。

▼特別企画は今年も盛況でした!
OSC広島の特別企画の様子 OSC広島の特別企画の様子

『jus研究会広島大会「ITコミュニティの運営を考える」』
担当:日本UNIXユーザ会

日本UNIXユーザ会の法林さんが司会で、NVDA日本語チームの西本さん、
LT駆動開発/すごい広島の火村さん、LibreOffice日本語チームの榎さんが
パネラーとして登壇されたパネルディスカッションで、ITコミュニティの
運営についてディスカッションが行われました。
各コミュニティの裏話的な話も交えつつ、それぞれのコミュニティをどんな
感じで運営しているかについて語られたあと、幾つか質問が出されました。

「地域にコミュニティを増やすにはどうしたらよいか」という質問に対し、
「コミュニティは増やさなくていいんじゃない?」、
「むしろ既存コミュニティ閉じれば新しいコミュニティが増えると思う」、
「コミュニティよりコミュニティを運営できる人を増やす方が重要」という
回答は目から鱗でした。
また、「コミュニティを続けるモチベーションをどうやって維持していますか」
という質問に対し、西本さんの「モチベーションは維持するというより思い出
すものだと思います」という言葉が印象的でした。

日本UNIXユーザ会のセミナーの様子 日本UNIXユーザ会のセミナーの様子

=展示ブース=
協賛8企業、後援1団体、コミュニティ23団体による展示が行われました。

例年、展示ブースは人が多くて身動きが取れない状態になるのですが、
今年は午前10時の展示開始からわずか1時間余りの間に100名以上の
参加者で溢れかえり、例年を上回る混み具合でした。
その中からいくつかを紹介します。
展示ブース一覧

▼展示会場の様子
展示会場の様子

<日本NetBSDユーザーグループ>および<XM6i制作部>
毎年お馴染みとなっていますが、今回は X68030, X68060turbo とともに
広島初登場の OMRON LUNA といった 1990年代前半のパソコンや
EWSの展示をされていました。
NetBSD/x68kでは、オプションで強化されたX68030ではなく、
ノーマルに近いスペックのX68030でも動作するようにソフトウェアの
改良(SSLまわりや画像系のライブラリなど)でアセンブラも利用して
(おそらく)限界まで高速化したtwitterクライアントが展示されていました。

▼X68030が動作する様子
X68030が動作する様子

日本NetBSDユーザーグループはセミナーの方でも発表行っており、
こちらから当日の発表資料を確認することができます。

NetBSD/luna68kでは、メインCPUである68030ではなくZ80互換のサブCPUで
PSG音源を制御されていました。通常のPSG音源として使用して広島駅で
使用されている音楽の再生だけでなく、PCMの様に使用する技術を使って
サンプリングされたデータの再生をされていました。
なお、同じCPUを使用していたPC-6001よりクロックやメモリに余裕がある
そうで割り込みも使ってPCM(8bit/8〜11kHz相当)の再生をしているそうです。

▼LUNAの動作する様子
LUNAの動作する様子

X68030, LUNA双方とも、すごい努力をされていることが説明してもらわないと
分からないのが難点ですが、反対側のブースの方が羨むくらいOSCの広島では
人気ブースとなっています。

<ためまっぷプロジェクト>
地域振興を行っているグループで、地域情報を共有するための掲示板として
機能するアプリの開発や地域振興のイベントを開いています。OSC広島には
毎年出展されていますが、アプリ開発も活動も着実に進行している様子です。
地域のIT系以外のコミュニティ活動にも参加している感じでした。

また、学生ブースである
「香川大学工学部サークルSLP」や「松江工業高等専門学校情報工学科」は、
使われている技術の高さを全面に出さず、見た目の面白さと分かりやすさで
工夫された楽しい展示内容でした。

▼松江工業高等専門学校の展示:スポーツ吹き矢ゲームの様子
スポーツ吹き矢ゲームの様子

=ライトニングトーク&じゃんけん大会&閉会式=
最後は恒例のライトニングトークです。今回のエントリーは6件ありました。

実はセミナーの時間枠を増やしたことと、会場を借りている時間の関係で、
ライトニングトークから閉会式まで、ぎりぎりのスケジュールになってい
ました。プロジェクタの画面表示までに若干手間取ることもあり、やや
急ぎ足の進行とはなりましたが無事に終了しました。
最近は皆さん時間配分が上手くなっているのか、「終了!」、
「まだ終わっていないのに!!!」的な状況をほとんど見ませんね。

続けて行われたじゃんけん大会には、多くのお土産が提供されましたが、
その中にひとつ異色のお土産がありました。2014年からOSC広島のポスター
をデザインしていただいている、ペンネーム「佳奈」さんが挿絵の一部を
担当している絵本です。
実はこれは無理を言って直筆サインをしてもらったもので、それまで佳奈さん
はサインをしたことがなかったそうです。つまり、(おそらくその時点では)
世界に一冊のサイン入り絵本になります!
その他にもたくさんのお土産が提供されていたので、閉会式まで参加された方
には何らかのお土産を配布することができました。

▼地酒、キャラクターグッズ、お菓子などのお土産の数々
じゃんけん大会の景品!

▼サイン入り絵本
サイン入り絵本

▼じゃんけん大会の様子
じゃんけん大会の様子

=懇親会=
全てのセミナーとLTが終わり、展示会場の後片づけを手早く終えた所で、
近くの居酒屋に移動して懇親会が行われました。日曜日開催という事で
懇親会の参加者は少ないだろうと見積もっていたのですが、蓋を開けて
みると予想の倍近い59名の参加者で、会場は満員御礼状態でした。

▼懇親会の箸袋に・・・
懇親会の箸袋

学生をはじめとした若い人が多いので、懇親会の料理は特別にOSC仕様
(炭水化物多め)でお願いしていました。皆さんお腹いっぱい食べて
もらえたのではないかと思います。学生さんと技術者が同じ話題で
盛り上がるという、楽しい懇親会でした。

途中で宮原さんから「来年のサミットの話をして〜」という事で、
今年初めてOSCサミットが沖縄で開催された事、その場に日本中の
OSC実行委員が集まって企画・運営の苦労や対応策を共有した事、
来年は広島でOSCサミット開催を予定している事を報告しました。

=今年のまとめ=
今年の来場者は約210名と、昨年よりも多くの方に参加していただくことが
できました。OSC広島では例年セミナー・展示の申し込みが多いのですが、
今年は申し込み締切後に部屋の追加と時間延長でセミナー枠を増したほど、
多くの申し込みがありました。
いつも沢山の団体に出展いただき、スタッフ一同、大変感謝しております。

また、今年も学生向けの特別企画セミナーを無事に実施することができました。
前日に行った学生LT大会でも、学生さんの若いパワーに感心させられるばかり
でした。「学生さんの参加者も増やしたい」というのは、OSC広島の大きな
目標のひとつです。
おっさん世代、若手世代がお互いに刺激を受けることができるイベントに
なるように、今後も努力していきたいと思います。

また、懇親会で報告されたように、来年はOSCサミットの開催を広島で行う
ことが計画されています。OSCサミット・OSC広島のダブル開催を目指して
頑張りたいと思います。今年参加いただいた皆様、実行委員の皆さま、
来年も頑張りましょう!

▼最後は恒例の記念写真!
記念写真

================
OSC2016 Hiroshima 実行委員一同
================

<<OSC2016 Hiroshima 関連ツイートまとめ(Togetter)>>

・[前日] OSC2016広島 前日イベント 学生ライトニングトーク大会! #osc2016hi
・[当日] オープンソースカンファレンス2016 Hiroshima #osc16hi
・[当日] オープンソースカンファレンス2016 Hiroshima NetBSDブース展示の記録

今年で10回目!
OSC2016 Fukuokaが行なわれました!

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今年で10回目の開催となったOSC2016 Fukuokaが11月19日(土)に
福岡ソフトリサーチパーク センタービルにて行なわれました!
天気予報では雨だったものの、当日は天候に恵まれた中で開催することができました。

日時:2016年11月19日(土)
会場:福岡ソフトリサーチパーク センタービル
セミナー:29コマ(+学生LT+最後のLT)
ブース:44ブース
来場者数:約300人
Twitterハッシュタグ:#osc16fk

今回、実行委員長をさせていただいた前田が当日の様子をレポートします!

=当日準備・受付=

開催当日は朝9時に集合し受付周りや、各所に貼り紙をしたりと準備を行い、
その後スタッフミーティングをして受付開始となりました。
ブース出展者の方も早い時間から準備をされていました!

▼当日準備の様子           ▼受付の様子
当日準備の様子 受付の様子

=セミナーの様子=

最大5トラック同時に開催されたセミナー。
合計で29コマ行なわれました。
セミナープログラム

▼セミナーの様子
セミナーの様子 セミナーの様子
セミナーの様子 セミナーの様子

お昼の時間には福岡実行委員会で企画した、学生ライトニングトーク大会を行いました。
九州大学、九州情報大学、九州産業大学、福岡大学から5名の方に
エントリーいただき、発表後には一人一人に対してOSC事務局の宮原さんから
コメントをいただきました!
宮原さんから「え、君は学生だよね?(まるで業務システムみたいだね)」と
いったコメントがあったり。。。(笑)
エントリー一覧

=展示の様子=

展示は44ブースでした!
展示ブース一覧

途中、人が多くて熱いといった声も聞こえるほど、
沢山の人がブースを見学していました。

▼展示会場の様子
展示の様子 展示の様子
展示の様子 展示の様子

=OSCアワード授賞式=

今回はOSC福岡10回目の開催ということで、
開催に多大な貢献をされた方を表彰する「OSCアワード」がサプライズで
発表されました。受賞者は1回目のOSC福岡の開催から実行委員をされている
坂本好夫さんでした!おめでとうございます!!

▼受賞者の発表後に、
OSCアワード発表!

▼記念品の盾の授与を行いました!
おめでとうございました!

▼宮原さん・前田・坂本さんで記念撮影!
記念撮影!

=懇親会=

70名の方が参加した懇親会。
閉会式で盛り上がった雰囲気をそのままに、
坂本さんの乾杯のかけ声で懇親会スタートです!

▼かんぱーい!
かんぱーい! かんぱーい!

▼差し入れのお酒も沢山
お酒コーナー お酒コーナー

▼食べて・飲んで・しゃべっての楽しい時間でした!
懇親会の様子 懇親会の様子

▼じゃんけん大会も盛り上がってました!!
じゃんけん大会! じゃんけん大会!

=最後に=

OSC2016 Fukuokaにご参加いただいた来場者の皆様、セミナー講師の皆様、
ブース出展者の皆様、開催にご協力いただいた全ての皆様、
ありがとうございました。

また、OSC事務局、OSC福岡実行委員メンバー、学生スタッフなど多くの方の協力が
あったからこそ、無事10回目であるOSC2016 Fukuokaを開催することができました。
本当にありがとうございました。

▼OSC福岡実行委員メンバー
最後にみんなで記念撮影!

また、次回のOSC福岡も宜しくお願いします!

==============
OSC2016 Fukuoka実行委員長
福岡大学工学部 前田恵里
==============

「第5回OSCアワード」受賞者のお知らせ

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2016年12月2日
OSCアワード実行委員会

       「第5回 OSCアワード」受賞者のお知らせ

オープンソースカンファレンスは2004年9月の開催以来、全国各地で開催を
重ね、130回以上開催してきました。2014年2月の第100回開催を記念して、
これまでの開催に多大な貢献をされた方を表彰する「OSCアワード」を設立し
過去に4回の表彰を行いました。

この度、OSCの開催に貢献いただいた沢山の候補の中から、坂本 好夫氏を
「第5回 OSCアワード」受賞者として選定し、表彰しましたので、ここに
お知らせいたします。受賞者の発表と表彰は2016年11月19日(土)の
「OSC2016 Fukuoka」にて行いました。

◆受賞者:坂本 好夫

受賞理由:オープンソースカンファレンス福岡の実行委員会 事務局を
長年務め、福岡におけるOSCの開催に多大な貢献をしたため。

ライトニングトーク「10年前のOSC福岡をふり返る」資料内
〜第5回OSCアワード表彰式 プレゼンテーション資料〜(PDF/722KB)
http://www.ospn.jp/osc2016-fukuoka/pdf/161119OSCFukuoka10th.pdf

OSCアワード実行委員会
委員長 宮原 徹

 



■表彰式の様子

ここからは、当日の様子をお届けします。

11月19日(土) 「OSC2016 Fukuoka」のライトニングトークの時間に、「第5回 OSCアワード」の発表および表彰式を行いました。

OSC福岡は2007年(OSC2007 Fukuoka)から毎年開催され「OSC2016 Fukuoka」は10回目の開催となりました。1回目の開催から、OSC福岡実行委員会の事務局として開催を支えた坂本 好夫さんが受賞されました。

ライトニングトークでは「10年前のOSC福岡をふり返る」みやはら とおる&坂本 好夫としてエントリーし、当時の開催の様子や苦労話などの思い出を二人で発表しました。坂本さんは、2007年当時のスタッフTシャツを着用しています!

発表資料(PDF/722KB)
http://www.ospn.jp/osc2016-fukuoka/pdf/161119OSCFukuoka10th.pdf

プレゼンの最後に、坂本さんの受賞がサプライズで発表され、知らなかった本人は壇上でびっくりされて、会場は温かい笑顔と祝福の拍手に包まれました。

サプライズ発表
第5回OSCアワード

坂本さん、おめでとうございます!
第5回OSCアワード

記念撮影
第5回OSCアワード
右 坂本さん
中央 前田さん(OSC2016福岡実行委員長)
左 宮原 徹(OSCアワード実行委員会)

 


■ 関連ページ
「第1回 OSCアワード」受賞者のお知らせ
「第2回 OSCアワード」受賞者のお知らせ
「第3回 OSCアワード」受賞者のお知らせ
「第4回 OSCアワード」受賞者のお知らせ

「オープンソース」を使ってみよう
(第42回 プリザンター)

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目次

  • はじめに
  • プリザンターとは
  • プリザンターの環境を準備する
  • サイトを作成する
  • WBSを作成する
  • ガントチャートを見る
  • バーンダウンチャートを見る
  • カンバンを操作する
  • WBSにリンクした課題管理を作成する
  • まとめ
  • 参考情報
  • はじめに

    プロジェクト管理をはじめ、組織活動には様々な情報管理が必要です。
    一般的にこれらの情報はExcel等に記録され、メールや会議といった
    コミュニケーションを通じて更新が行われます。大きな組織では、
    こうした管理業務に多くの労力が割かれています。

    これらの作業には、情報の探索、記録、集計、分析といった単純なものが
    多く含まれます。膨大な単純作業を人手で行うと、効率の低下、品質の
    低下、担当者の疲弊といった問題が発生します。このような問題を放置する
    と組織のマネジメントが機能不全に陥り、大きなトラブルを引き起こす原因
    になることがあります。

    プリザンターとは

    Excel等で行っている簡易な業務をWeb化するためのオープンソースソフト
    ウェアです。ファイルサーバのような階層構造と、カスタマイズ可能な
    表形式のデータ構造を持ち、組織活動における様々な業務を効率化します。
    Excel等の汎用ツールではやりにくかった、多人数による頻繁な更新、
    バージョン管理、横断的なキーワード検索、自動的な更新通知(メール、
    Slack)といった機能も備えています。
    GitHub(簡易な業務のWeb化に使えるOSS「プリザンター」)

    プリザンターの環境を準備する

    以下、プリザンターを使ってプロジェクト管理を行うための操作手順に
    ついて説明します。本手順を行うには、事前に環境の準備を行って下さい。
    環境の準備は以下の2種類から選択できます。

    (1) ローカルに環境を構築する場合
    ・以下のURLの手順を参照し環境を構築してください。
    https://github.com/Implem/Implem.Pleasanter/wiki

    (2) Azureのデモ環境を使用する場合(30日間以上継続利用できません)
    ・以下のURLでメールアドレスを登録しデモ環境にログインしてください。
    https://pleasanter.azurewebsites.net

    サイトを作成する

    プリザンターでは情報の入れ物としてサイトを作成します。サイトは
    ファイルサーバのディレクトリ構造のようにツリー形式で情報を格納
    する事ができます。

    サイト作成手順
    – 画面左上にあるプリザンターのロゴをクリックしトップを表示します。
    – メニューから新規作成をクリックします。
    – 以下の内容を入力します。

    タイトル:プロジェクトA

    – 作成をクリックします。

    サイト作成時の画面イメージ
    <図:サイト作成時の画面イメージ>

    WBSを作成する

    サイトの中にWBS(Work Breakdown Structure)を作成します。
    期限付きチケットの機能を使用し、一覧表のようなデータ構造を
    作成します。

    WBS作成手順
    – トップ -> プロジェクトAを開きます。
    – メニューから新規作成をクリックします。
    – 以下の内容を入力します。

    タイトル:WBS
    サイト種別:期限付きチケット

    – 作成をクリックします。

    WBS作成時の画面イメージ
    <図:WBS作成時の画面イメージ>

    次にWBSを管理するためのカスタムフィールドを追加します。
    カスタムフィールドは5種類、各26項目(全130項目)を組み合わせて
    使用できます。本手順では分類フィールドを使用し、フィルタや
    チャートの分類等が行えるようにします。

    項目 説明
    分類       ドロップダウンリストから選択可能な項目
    数値 整数、少数(最大値、最小値設定可能)
    日付 カレンダーで選択可能な日付
    説明 テキストエリア(マークダウン使用可能)
    チェック チェックボックで入力可能なON/OFF項目

    <表:カスタムフィールドの種類>

    カスタムフィールド追加手順
    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから設定 -> サイト設定をクリックします。
    – 編集画面タブをクリックします。
    – 編集項目の設定で、分類A, 分類B, 分類Cを選択し有効化をクリックします。
    – 分類Aを選択し詳細設定をクリックし以下を入力します。

    項目名:作業工程
    選択肢一覧:

    要件定義
    設計
    構築
    テスト
    リリース・展開
    初期サポート
    運用

    – 分類Bを選択し詳細設定をクリックし以下を入力します。

    項目名:作業内容
    選択肢一覧:

    調査
    調整/依頼
    申請
    ドキュメント作成
    作業[定型]
    作業[非定型]
    打ち合わせ
    その他

    – 分類Cを選択し詳細設定をクリックし以下を入力します。

    項目名:機能分類
    選択肢一覧:

    ネットワーク・セキュリティ
    サーバ
    運用
    業務

    – 保存をクリックします。

    WBSを管理するためのカスタムフィールド追加時の画面イメージ
    <図:WBSを管理するためのカスタムフィールド追加時の画面イメージ>

    WBSのカスタマイズが終了したら、WBSにチケットを登録します。

    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから新規作成をクリックし以下を入力します。

    タイトル:任意のタイトル
    開始:任意の日付
    完了:任意の日付
    作業量:1〜100までの任意の数値
    進捗率:任意のパーセンテージ
    作業工程:任意の選択
    作業内容:任意の選択
    機能分類:任意の選択

    – 作成をクリックします。
    – 戻るをクリックします。
    – 上記の手順を繰り返しいくつかのチケットを登録します。
    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きチケット一覧が表示される事を
     確認します。

    チケット一覧の画面イメージ
    <図:チケット一覧の画面イメージ>

    ガントチャートを見る

    ガントチャートを使用すると登録したチケットの計画と進捗状況を
    確認する事ができます。ブルーのバーは完了、グリーンのバーは予定
    より前倒し、ピンクのバーは予定より遅延している事を表します。
    フィルタを操作することで条件に合ったデータを抽出できます。
    また、分類を使ってカテゴリ別や担当者別にグループ化して表示
    する事ができます。

    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから表示 -> ガントチャートをクリックします。
    – 任意のフィルタを設定すると条件に合ったデータのチャートが
     表示されます。
    – 任意の分類を選択するとグループ化されたチャートが表示されます。

    ガントチャートの画面イメージ
    <図:ガントチャートの画面イメージ>

    バーンダウンチャートを見る

    バーンダウンチャートを使用すると、進捗の予実差をデジタルに把握する
    事ができます。グレーの線は予定、オレンジの線は実績、グリーンの線は
    作業の総量の推移を表しています。
    フィルタと組み合わせることで条件に合わせた表示を行う事ができます。
    チャートの下部には明細テーブルが表示されます。明細テーブルには
    1日単位、担当者単位の進捗量を表示するため、数字の内訳を確認する
    事ができます。明細行をクリックすると、進捗のあったチケットの
    タイトルと進捗量を表示します。各チケットをクリックすると編集
    画面に遷移します。

    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから表示 -> バーンダウンチャートをクリックします。
    – 任意のフィルタを設定すると条件に合ったデータのチャートが表示されます。

    バーンダウンチャートの画面イメージ
    <図:バーンダウンチャートの画面イメージ>

    カンバンを操作する

    WBS等のチケットをカンバン形式で表示する事ができます。
    カンバンは状況別だけでなくカテゴリ別や担当者別に表示する事ができます。
    カスタムフィールドで分類フィールドを追加するとカンバンの種類を増やす
    ことができます。また、各カンバンのヘッダに任意の数値フィールドの合計、
    平均、最大、最小を切り替える事ができます。カンバンに表示されたチケットは
    ドラッグアンドドロップで移動する事ができます。カンバン上でチケットの移動
    を行うと、チケットの内容が即座に変更されます。

    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから表示 -> カンバンをクリックします。
    – 分類を変更すると作業工程別や担当者別の表示に切り替える事ができます。
    – 任意のチケットをドラッグアンドドロップするとチケットの内容を変更できます。

    カンバンの画面イメージ
    <図:カンバンの画面イメージ>

    WBSにリンクした課題管理を作成する

    WBSと課題管理といった複数の管理項目を1:nで関連付ける事ができます。
    下図のイメージのとおり、WBSに複数の課題がリンクするような仕組みを
    作ります。

    WBSと課題の関係イメージ
    <図:WBSと課題の関係イメージ>

    WBSのサイトID確認手順
    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから設定 -> サイト設定をクリックします。
    – サイトIDの数字を控えます。

    WBSのサイトID確認時の画面イメージ
    <図:WBSのサイトID確認時の画面イメージ>

    WBSにリンクした課題管理の作成手順
    – トップ -> プロジェクトAを開きます。
    – メニューから新規作成をクリックします。
    – 以下の内容を入力します。

    タイトル:課題管理
    サイト種別:期限付きチケット

    – 作成をクリックします。

    WBSにリンクした課題管理作成時の画面イメージ
    <図:WBSにリンクした課題管理作成時の画面イメージ>

    次にWBSにリンクするためのカスタムフィールドを追加します。

    カスタムフィールド追加手順
    – トップ -> プロジェクトA -> 課題管理を開きます。
    – メニューから設定 -> サイト設定をクリックします。
    – 編集画面タブをクリックします。
    – 編集項目の設定で、分類Aを選択し有効化をクリックします。
    – 分類Aを選択し詳細設定をクリックし以下を入力します。

    項目名:WBS
    選択肢一覧:[[xxx]]

    ※ xxxは前の手順で控えたWBSのサイトIDを半角数字で入力

    – 保存をクリックします。

    WBSにリンクしたカスタムフィールド作成時の画面イメージ
    <図:WBSにリンクしたカスタムフィールド作成時の画面イメージ>

    次にWBSにリンクした課題を起票します。

    WBSにリンクした課題作成手順
    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – 一覧画面が表示されていない場合にはメニューから表示 -> 一覧をクリックします。
    – 任意のチケットをクリックし編集画面を表示します。
    – 編集画面の下部に+課題管理というボタンが表示されるのでクリックします。

    WBSにリンクした課題作成時の画面イメージ
    <図:WBSにリンクした課題作成時の画面イメージ>

    – 課題管理の新規作成画面が開くので以下を入力します。

    タイトル:課題1

    – 作成をクリックします。
    – リンク欄にWBSのチケットへのリンクが表示された事を確認します。
    – WBSのチケットをクリックするとWBSに遷移しますので、
     課題1へのリンクが作成されている事を確認します。

    WBSにリンクした課題作成後の画面イメージ
    <図:WBSにリンクした課題作成後の画面イメージ>

    まとめ

    本手順ではWBSと課題管理という2つの管理業務をWeb化しました。
    プリザンターを利用すれば、Excel等で管理していた業務を簡単に
    Web化する事ができます。Excel等の業務にストレスを感じている
    組織では大幅な効率化につながる可能性があります。
    ぜひ活用してみてください。

    参考情報

    GitHub(動作環境やインストール手順はこちらをご参照ください)

    機能の概要を説明した記事(各機能を動画で参照頂けます)

    facebookグループ(ユーザーグループのページです)

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    プリザンターユーザーグループ PUG
    内田 太志(代表)
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