OSC2025 オンラインFall 開催レポート

OSC2025 オンラインFall 開催レポート はコメントを受け付けていません
このエントリーをはてなブックマークに追加

2025年10月17日(金)-18日(土)「オープンソースカンファレンス2025 Online/Fall」が開催されました。1年ぶりのオンライン開催です。2日間で30を超えるセミナー発表が行われました。収録した講演動画は、YouTube(OSPN.JP)でアーカイブ配信しています。OSCオンラインの再生リストをぜひご覧ください。

<開催のまとめ>

開催日:2025年10月17日(金) – 18日(土)
会 場:オンライン(Zoom/YouTubeチャンネル)
URL:https://event.ospn.jp/osc2025-online-fall

タイムテーブル

1日目:2トラック(セッション14コマ)
2日目:3トラック(セッション17コマ+ライトニングトーク)

X(ハッシュタグ タイムライン #osc25on
→ セミナー動画(タイムテーブル形式 1日目2日目
→ セミナー資料(まとめページ

<参加登録時のアンケートより>

[登録者のコメント]
– オンラインはオンラインであった方がいいと思うので、リアル開催のOSC Tokyo/Springとの棲み分けになっていくといいなと思います

– リアルの参加が難しいので、オンラインに関してホストなどお手伝いさせていただきます

OSCはOSPN(Open Source People Network)のメンバーに支えられています。今回の2日間の配信イベントも、スタッフとしてオンライン会場でのホスト(進行役)を分担してくれるメンバーにより、円滑な運営ができております。OSCのスタッフ参加に興味がある方は、各開催ページのお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください!

[OSCへの参加回数を教えてください]
– はじめて参加する———–60名
– 2回以上(オフライン含む)—–150名

事前登録者の210名のうち、約70%がOSCリピーターの方々、約30%の方がOSCに初めてご参加でした。ぜひ今後のOSC(オンライン/オフライン)にもご参加いただき、長く関わってもらえれば嬉しいです!

<オンラインちらしのご紹介>

スポンサーからのちらしコーナーです。
採用、事例、OSSプロダクト紹介など、役立つ情報がみつかるかもしれません。
ぜひアクセスしてご覧ください。

<再生回数が多い動画をピックアップ!>

セミナー動画のアーカイブをYouTubeチャンネル(OSPN.jp)で公開しています。
この記事を書いている時点で再生数が多い動画をいくつかご紹介します!

【公開ミーティング】サンデープログラマはどこにいった?

担当:オープンソースソフトウェア協会
講師:大釜秀作(事務局長)・OSSAJメンバー数名

先日、当協会の月例ミーティングで出た話題…「そういえば、昔は雑誌に掲載されていたプログラムを自分のコンピュータに打ち込んで楽しんでいたよね?」「うんうん」
お若い方はご存知ない世界だと思いますが、そんな時期が昔にあったのです。
で、そういったプログラムは、これまたパソコン通信と言って、とあるサーバ(ニフティとか)に電話回線からモデムを使って(←この様子はネットを検索してみてください)いろんな人が寄ってたかって接続して、そこでプログラムを公開したり、議論したりしていたように思います・・・だいたい、週末・土日の夜中に。(夜だと電話料金が安かったのです。) ※続きは概要欄で

関数型言語Elixirで作る小水力発電制御システム

担当:NervesJP
講師:菊池豊(コアメンバー)・衣川亮太(コアメンバー)

関数型言語Elixirで組み込みLinux開発ができるNervesというオープンソースのプラットフォームがあります。本セミナーでは、小水力発電所の制御に Nerves を適用した事例を、そのモチベーションから実装に関する内容まで紹介いたします。

オープンソース仮想化基盤「Proxmox VE」の利用のポイント

担当:株式会社クラスアクト
講師:大石大輔(株式会社クラスアクト エバンジェリスト)

Proxmox VEは、DebianとKVMを基盤としたオープンソースの仮想化ソリューションです。
近年、大手ベンダーのビジネスモデルの転換により、仮想化市場は変動期を迎えています。こうした状況の中、ライセンス費用不要で柔軟性に優れたProxmox VEが注目を集めており、商用環境を含む多様な用途で導入実績を伸ばしています。
本セッションでは、Proxmox VEの導入や移行における実践的なポイントや、導入実績をご紹介します。

AlmaLinux for Enterprise 〜業務システムで使えるAlmaLinux〜

担当:日本AlmaLinuxユーザー会 / サイバートラスト株式会社
講師:吉田俊輔(日本AlmaLinuxユーザー会)

CentOS後継Linuxとして、注目され、業務でも使用されている、AlmaLinuxの現在と、今後の強化予定について紹介します。

AIエージェント入門 〜基礎からMCP・A2Aまで〜

担当:日本生成AIユーザ会
講師:小渕周

今話題となっている「AIエージェント」について、要素技術となる生成AIを用いてどのように自律的に動作するのか基礎を説明した後、AIが外部のツールやデータにアクセスするためのオープンプロトコルであるMCP(Model Context Protocol)や、複数のエージェントによる分業と連携を可能にするオープンプロトコルA2A(Agent-to-Agent)について解説します。

無償の「Linux標準教科書」を活用してLinuxエンジニアになろう

担当:特定非営利活動法人エルピーアイジャパン
講師:宮原徹(LiON 教材開発プロジェクト・株式会社びぎねっと)

「Linux標準教科書」はLPI-Japanから無償で提供されているLinuxの教科書です。『Linux標準教科書』『Linuxサーバー構築標準教科書』『Linuxシステム管理標準教科書』の3部作が今回最新の内容に改訂されました。
教科書はオープンなコミュニティで開発されています。Linuxエンジニアとして活躍するために必要なポイントに絞り込み、独学でも効率よく学習できるように改訂されました。
本セミナーでは、この教科書を活用したLinux学習のポイントを、教材開発プロジェクトのリーダーが解説します。

<ライトニングトーク&オンライン懇親会>

プログラム最後のライトニングトークも色々な発表がありました。

ライトニングトーク

[司会] おがさわらなるひこ
[発表エントリー]
-「OpenStreetMap Sound Demo」松澤太郎 (@smellman)
(一般社団法人OpenStreetMap Foundation Japan)

-「LXDで作る仮想化GUI環境 〜Ubuntu 26.04 LTS 版(予定)〜」吉元龍一(個人)

-「OSCKyoto2025は思い出」信濃眞伊(個人)

-「オープンソースのくだらないプログラムコンテスト」大釜秀作
(オープンソースソフトウェア協会)

-「OSC東北@仙台を開催したい話」T.Kabu(OSPN東北)

-「飛び込み発表/イベントの紹介」

ライトニングトーク動画

オンライン懇親会(みんなで乾杯スクショ)

終了後は、各自ドリンクを用意し、乾杯の掛け声と記念撮影(スクショ)でスタートするオンライン懇親会です。

<終わりに>

開催したイベントごとの再生リスト(Youtubeチャンネル)とタイムテーブル形式の動画リンク[1日目][2日目]を作成しましたので、当日聴講できなかった方は、ぜひ動画配信でお楽しみください。

■今後の開催スケジュール
https://www.ospn.jp/

Comments are closed.