「オープンソース」を使ってみよう (第15回 XOOPSCube編)

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WeeklyCMS主催
XOOPSコミュニティリーダー
酒井 能克
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1:XOOPSCubeとは?
皆さんホームページを作成する際に何を使っていらっしゃるでしょうか?HTML
+CSSやWordPressが多いと思いますが、今回は日本CMS界の老舗XOOPSをご紹介
します。

XOOPSは2002年に開発され今年でリリースから10年立つ老舗のCMSです。この間、
色々な事があり最近ではシェアが落ちきていますがコア拡張で携帯やスマートフォン
に対応する等、日本独自の環境適合機能を備え健在です。

昨年はPack2011というレスポンシブウェブデザインやスマートフォン対応等の最
新トレンドを凝縮したディストリビューションがリリースされ、さらに使いやすく
開発しやすいCMSへと変貌を遂げました。




2:Pack2012ディストリビューションについて
本年は名前も新たにPack2012ディストリビューションという形でRC2が2月2日に
リリースされました。
ダウンロードは http://www.xoopscube.net にリンクがあります。

▼xoopscube.net トップページ



このパッケージをインストールするとサンプルサイトがセットアップされ、有志
により厳選されたモジュールが日本語(UTF-8)/英語環境で稼働します。
また、Responsive Web Designベースのデフォルト・テンプレートが存在し、ス
マートフォン、Android/iPad,Mac/Windowsの全デバイスで最適なサイズで表示さ
れます。

以下のモジュールが同梱されすぐに利用できます。

システム系
altsys(システムモジュール)
Protector(セキュリティ)
MultiMenu(メニュー)
CubeUtils(ユーティリティ)
HypCommonFunc(携帯・スマホ対応:非モジュール)
hypconf(HypCommonFuncの設定用モジュール)
openid(OpenID認証)


コンテンツ作成
pico(静的ページ作成)
Bulletin(ニュース)
D3forum(フォーラム)
Xpress(ブログ)
xpWiki(Wiki)
d3pipes(RSSリーダー)
GnaviD3(マップ)



3:インストールに必要な環境

●PHP5.2以降
●MySQL5.0以降



4:まずはローカルで試してみましょう
ローカルで試すにはXAMPPやWebMatrixが必要です。まったく初めての方であれ
ばこれらローカルサーバ環境とPackディストリビューションの一体となったパッ
ケージを導入するとお試しで使ってみるところまで一気に進めます。

簡単導入パッケージ
どこでもXOOPS(pack2011rc版+XAMPP1.7.1) 20120110

WebMatrix

すでにローカルにCMSを動作させる環境があったりレンタルサーバへインストー
ルする際は、 http://www.xoopscube.net のリンクから http://sourceforge.jp へ移動
して画面下部のダウンロードより最新のファイルを取得してインストールを行います。

ここでダウンロードされた圧縮ファイルを解凍すると「docs」「extras」「html」
「xoops_trust_path」という4つのフォルダができます。
このうち「html」と「xoops_trust_path」をサーバーにアップロードします。
ローカルのパソコンでは「html」のフォルダにブラウザでアクセスするとインス
トーラーが実行されます。



5:レンタルサーバでサイトを構築
ローカルで試してみた方はレンタルサーバへ載せる際にFTPでhtmlxoops_trust_path
のフォルダをアップロードするだけでプログラムの準備は完了です。

ここで1点Tipsを上げるとサーバ環境のフォルダとMySQLのID/PWを合わせる必要
があります。これには mainfile.php を編集します。このファイル以外は編集する
必要が無いので複数環境を構築する際は覚えておくと便利です。

最後にデータを、phpMyAdmin で全テーブルのエクスポートとインポートを行って
作業完了です。これでローカルとレンタルサーバの2つの環境で動作する様になります。



6:さらに発展させるには
http://www.xoopscube.jphttp://xugj.org を訪ねると様々な情報が得られます。
またFacebookのXOOPS Cubeグループでは毎日活発なコミュニケーションがあります。

直近のイベントとしては WeeklyCMS主催のイベント「8時間耐久勉強会」があります。
1日まるっとCMSに浸ってみるのは如何でしょうか?
イベント詳細→ http://atnd.org/events/25042

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