[10周年記念コラム] OSC開催地から〜京都編〜

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OSC10周年、おめでとうございます。
10周年記念コラム「OSC開催地から~京都編~」は、
京都のOSC実行委員、よしだともこ(吉田智子)がまとめさせていただきます。

最初に、近々開催の OSC2014 Kansai@Kyoto のPRから書きたいと思います。
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  京都での開催は8回目となる「OSC 2014 Kansai@Kyoto」のご案内
  ~今年も「ローカルスタッフ」で「オープンソース入門塾」を実施!~

  日程:2014年8月1日(金) 10:00-17:00(展示は11:00~17:00)
         8月2日(土) 10:00-17:30(展示は10:00~16:00)
  会場:京都リサーチパーク(KRP)  
    ・JR嵯峨野線(山陰線)「丹波口駅」より西へ徒歩5分
    ・「京都駅/西院駅/大宮駅/五条駅」からタクシーで約10分
  会場に関して:KRPでは、7月29日から8月10日まで、KRP-WEEKというイベントが
         実施されており、OSCはその中の一つとして実施されます。
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京都でのOSCは、昨年は2日間でのべ1300名もの方に参加してもらうことが
できました。今年も多くの人に参加していただき、満足して帰っていただけ
るよう、ローカルスタッフがあれこれと工夫を凝らして準備中です。

その一つが、大学生の数が全都道府県で1位という「学生の街・京都」にちなんで、
学生団体のブース展示のエリアをまとめた「学生街のブース展示エリア」の設置です。
その中に、今回が3度目となる「ローカルスタッフによる展示」ブースも出します。
前回の内容をさらにグレードアップした「コンピュータの原理に触れよう!!」の展示に、
どうぞご期待ください。

▼「ローカルスタッフによる展示」ブース(2013年)
「ローカルスタッフによる展示」ブース

具体的には、京都のローカルスタッフが実施する展示やセミナーの内容は次の通りです。

(1) OSCローカルスタッフの展示内容(予定):
  a. Arduinoで楽しくコンピュータの原理に触れる
  〜ボーカロイド、PEN on LilyPad Arduino (http://pen.moe.hm/KNDU/ 参照)〜
  b.ネットワークのしくみをわかりやすく紹介しよう
  c.何をきっかけにコンピュータに熱中したかの聞き込み結果速報
  (ローカルの展示については、http://www.notredame.ac.jp/hc/osc/ 参照)

(2) OSCローカルスタッフによるセミナー内容:
 『はじめまして、オープンソース!
   〜オープンソース/フリーカルチャーを楽しもう〜

  2014-08-02 (土) 12時より(講師:野方 純+OSC京都ローカルスタッフ)

このように、初めてオープンソースカンファレンスに足を踏み入れる方にも、親切に
オープンソースのソフトウェアやハードウェア、そしてその文化や楽しさを伝える工夫を
しています。8月1日(金)、2日(土)の京都でのOSCに、どうぞいらして下さい。

ここまでが、来月開催のOSCのPRでした。

それではお待たせしました。
まずは、「祝:OSC 10周年 from 京都ローカルスタッフ」の寄せ書き(サイン)です。
7月2日(水)に実施された打ち合わせ時に、トートバッグに「サイン」をしてもらい
ました。その時のメンバー写真もつけておきますね。

▼祝:OSC10周年、OSC京都実行委員より
寄せ書き写真

▼OSC京都実行委員(2014.7.2の会議に集まったメンバー)
OSC京都実行委員


1.京都でのOSC概要:
京都でのOSCの開催がスタートしたのは、2007(平成19)年7月20日、21日でした。
その第1回の開催から毎年真夏に実施されており、2014年で8回目となります。
実施会場は、1回目から4回目までが「京都コンピュータ学院(KCG)京都駅前校」
での実施で、5回目以降、2011年から場所を「京都リサーチパーク(KRP)」に移
しています。2012年からは、KRPのお祭りであるKRP-WEEKの時期に、その1つの
イベントとして実施される形で定着しています。

学生の街・京都での開催、しかも、4回目まではコンピュータ学院での実施という
ことで、当初から来場者は学生が多かったのですが、開催をサポートするローカル
スタッフも、学生が中心となっているのが特徴です。(2011年の開催時より、クラブ
の顧問のような形でよしだが実行委員長を担当していますが、あくまで運営委員の
主体は学生です。)

2012年以降、京都のOSCのローカルスタッフは、「オープンソース入門塾」と題して、
楽しくオープンソースに入門してもらえる展示を目指して、工夫を重ねています。
2013年からは「コンピュータの原理に触れよう!!」というノボリをあげて、教育的な
展示に挑戦中です。

2.京都でのOSCに初期から関わっておられた方からのメッセージ:
2007年の京都での第1回の開催から、OSCに関わって下さった四人の方に、
OSCの10周年の記念メッセージをいただきました。
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▼しもの あつしさん より: 
OSC 10周年おめでとうございます。
OSC Kansai@Kyotoは、OSCが始まって3年ほど経った2007年末頃に、
関西で開催していたKOF(関西オープンフォーラム)のメンバーを中心に
「関西でもOSCをやりませんか」というお声がかりがあったのが始まりでした。

KOFが大阪で開催されていたのもあり、京都で学生を中心に開催するのはどうか、
ということで会場も専門学校のKCG京都駅前校にお願いし、当時大学院生だった
わたしを含め、学生向けに学生中心でという文脈を推進しつつ、いろいろな
コミュニティーが年1度集まれる場所を創り上げていこうと奮闘していた時分を
懐かしく思います。

会場に560人はいるホールがあるということもあり、ある程度人数の集まるトラックを
1日分呼び込まないといけないというプレッシャーもありましたが、宮原さんにKCG
学生向けのセッションを開催していただいたり、Shibuya.pmの関西出張セッションや、
現実行委員長でもある吉田先生に「よしだともこのルート訪問記」復活編として対談を
お願いしたりと、様々なコミュニティーの方々のご協力もあり、続けることができました。

そうこうしている間に、OSCの全国での活動の成果もありオープンソースという文脈も
ソフトウェア業界にかなり広まり、在京都のいくつもの大学の学生が実行委員として
参入してくださったり、また、現在はよりローカルに密接にということでKIFという形
にはなりましたが、神戸でも新たにコミュニティーが立ち上がるきっかけになったなど、
関西における様々な活動の一つの礎になれたのかな、とおもいます。そして、その中で
わたしもふくめ、何人もの学生が育つきっかけになれたのではないかと感じています。

わたし個人が急に仕事の都合で関東に移ることになった、しかもタイミング悪く
OSC Kansai@Kyotoの開催の直後に関係の皆様にお知らせすることとなり、ご迷惑を
おかけしましたが、その後も、吉田先生の元でさまざまな大学の学生を中心にOSCを
離れた日常的な活動を含め、OSCKansai@Kyotoを基盤としてより幅広い活動に広がり
つつある方向を維持し、OSC本体を含めこれからのより幅広い活動につながっていく
基盤となることを期待しております。
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▼松浦弘智さん より:
・2007年の第1回に関して
「2007年3月の第1回のキックオフミーティングに参加。京都駅近くのKCGの
大学院の2階の会議室にみんな集合。現在のコアメンバーはほぼ、そこにいた
のでは?会議終わって、「あ!!じせい」で飲んだ。よしだともこ先生に出演を
アプローチして、教育・社会貢献とオープンソースを考えるセッションを立ち上げ
る。当時、話題になっていた「100ドルPC」・・”olpc”の実物を阿部和広先生が
OSC会場に持って来られた。京都での第1回OSCの黄色のチラシ、まだありますよ!」

▼京都での第1回OSCの黄色のチラシ(2007年)
京都での第1回OSCの黄色のチラシ(2007年)

・2008年の第2回に関して
「スタッフTシャツをもらった。もらったTシャツを名古屋会場に着て行ったら、
同じTシャツの人がたくさん・・あれ?会場ごとにTシャツ変わるんじゃないんだ!
と認識。心の中で「私はスタッフではありません、ごめんなさい」とつぶやきな
がら、終日そのTシャツで過ごした。」

・松浦さんのスタッフとしての反省点
「なかなか、核となる企業や大学をベースとした、京都のローカルコミュニティを
作ることができていない。「大学の街・京都」(10万人の学生、人口100人あたり
大学生数全国1位=5.29人[全国平均2.01人])の若者パワーの実力が十分に発揮
できていない。オープンソースなどを常時語れるスペースが必要か?やってみよう!」
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▼なみかわさん より:
わたしの場合は、宮原さんにOSCのMLを07年ころ紹介されたあたりがスタートです。
当時はPerlのコミュニティ(Kansai.pm)でブースをだしてました。
なぜか黄色やオレンジのスタッフTシャツもらいました…

とにかく夏の開催しかも京都なので、暑い、蒸し暑い、そんなにおいがします。
私事ながら自分の誕生日が8月1日で誕生日周辺で行われることでテンション
上がってたり…。

セミナーは10,11,13年にさせていただきました。
ローカル企画とリンクするように、初心者(初学者)向けでいきたいという
理念?は通しています。

飛び飛びではありますが7年くらい関われてよかったと思います。
これからも、若い人、学生さんのサポートをしながら、もし機会があれば
セミナーなどさせてもらいたいです。
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▼おのうえ ちさとさん より:
OSC10周年おめでとうございます。OSC事務局のスタッフさんからOSC関西の
手伝いを依頼されたのがきっかけで、第1回から第4回まで受付のお手伝いを
しました。

年を追うごとに展示ブースや参加者も増え、にぎやかになりましたね。
第4回からはローカルスタッフも充実し、関西もがんばっているなというのが
伝わってきました。

思い出としては、第1回はきれいなスタッフが浴衣でお出迎え。チャイナ服を
着たきれいな男性がいたような。第2回の夜景を一望できる屋上ビアガーデン
での懇親会よかったですね。第3回のKCGで行われた懇親会の時に全員で撮った
写真どうなったのかな。第4回目は初音ミクが現れましたね。
今は、参加者として毎年欠かさず参加しています。
今後とも、OSCのますますの発展をお祈りいたします。
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3.過去の京都でのOSCの報告Webリンク集(新しいもの順)

・OSC2013 Kansai@Kyoto 7回目 KRP(京都リサーチパーク)にて
http://www.ospn.jp/osc2013-kyoto
http://www.ospn.jp/press/20130826osc2013-kyoto-report.html

・OSC2012 Kansai@Kyoto 6回目 KRPにて<KRP-WEEK開催の初回>
http://www.ospn.jp/osc2012-kyoto
http://www.ospn.jp/press/20120827osc2012-kyoto-report.html

・OSC2011 Kansai@Kyoto 5回目 <KRP で開催の初回>
http://www.ospn.jp/osc2011-kyoto
http://www.ospn.jp/press/20110728osc2011-kyoto-report.html

・OSC2010 Kansai@Kyoto 4回目 KCG(京都コンピュータ学院)にて
http://www.ospn.jp/osc2010-kyoto
http://www.ospn.jp/press/20100722osc2010-kyoto.html

・OSC2009 Kansai 3回目 KCG にて
http://www.ospn.jp/osc2009-kansai

・OSC2008 Kansai 2回目 KCG にて
http://www.ospn.jp/osc2008-kansai

・OSC2007 Kansai 1回目 KCG にて
http://www.ospn.jp/osc2007-kansai

4.よしだのOSCでの思い出の写真や画像
京都でのOSCには、いろいろな思い出がありますが、
その一部だけWebページや写真を示して、紹介しますね。

▼2008年のOSCで瀧田佐登子さんと対談しました!
(写真の左がよしだ、右が瀧田さん)
2008年のOSCで瀧田佐登子さんと対談しました

(「オープンソース開発はチャレンジ」~瀧田佐登子さんとよしだともこさんがOSC2008 Kansaiで対談~ CodeZine編集部2008/07/22 より)

560人が入れる、KCGの大ホールでの多くの観客の前での対談でした。
KCGの学生にも聞かせるためもあったようで、金曜日の夕方の開催となり、
私は大学の講義を終えた後のギリギリの時間での移動となり、移動中に
ドキドキしていたことを今でも覚えています。

最近の京都でのOSCでは、こんな大人数のセミナーは実施できていませんが、
2017年の「京都でのOSCの10周年記念」には、多くの人が集まってくれる
ような企画を実現させたいなぁと、密かに思っています。これから3年かけて
企画をあたためていきましょう!

▼2012年のOSCからはKRP-WEEKのイベントとなり、
 報告書(冊子とWeb)に載りました!
KRP-WEEKの報告書

http://www.krp.co.jp/pub/pdf/126.pdf「KRP PRESS 2012年9月号の6ページより」)

KRPで初めて実施した2011年のOSCのライトニングトークの会場が狭すぎたという
ことで、2012年のライトニングトークは展示会場となっていた「1号館アトリウム」
の展示を片付けて実施しました。また、ローカルスタッフでの展示に初めて挑戦した
のも2012年でした。さらに、2012年はKRP-WEEKの一つとしてOSCを実施することに
なった、初めての年でもありました。

「のべ1200人の来客数」というのは、他のさまざまなイベントの中で一番多い来客数
だと、KRP PRESSの取材の方に言われて誇らしい気持ちになったのを覚えています。

▼2012年の懇親会で前に並んだローカルスタッフ
2012年の懇親会で前に並んだローカルスタッフ

以上です。
ではみなさん、8月1日、2日の京都でのOSCで会いましょう!
(2014.7.2 よしだともこ)

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