「オープンソース」を使ってみよう
(第46回 Mautic)

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目次

はじめに

企業活動においての営業活動には、見込客の管理(獲得・育成・選別)が必要です。

一般的にこれらの情報は Excel や、専用のシステムなどに記録され、見込客の確度によって、メール・電話・ダイレクトメールなど、様々な手段を駆使して見込客とのコミュニケーションを行います。 大きな組織ではマーケターの方が、小さい組織では営業の方や WEB 担当者などが、こうした日々の管理業務に多くの労力が割かれています。

これらの業務には、大きく分けて、見込客の獲得・育成・分類となりますが、具体的な業務になると、探索、記録、集計、分析など多岐に渡ります。

膨大な単純作業を人手で行うと、効率低下、品質低下、担当者の疲弊といった問題が発生します。 このような問題を放置すると組織マネジメントが機能不全に陥り、大きなトラブルを引き起こす原因になることがあります。

マーケティングオートメーションとは?

マーケティングオートメーション(以下 MA )とは、マーケターが日々の業務で行っているマーケティング活動(メール / SNS / WEB通知など)のプロセスをソフトウェアで自動化する事により、効率よく潜在顧客に対して、営業活動・見込客の管理を行うデジタルマーケティングツールです。

MAを導入する事により、見込客の特色にてきせつな、チャネル( メール / SNS / WEB通知など )でアプローチできます。

引用元:Marketing Automation – IMCS360 – Online-Offline Marketing Automation and Strategies

MAで解決できる課題

MA といっても全てプロセスを自動化してくれる銀の弾丸ではありません。 あくまで、MA が自動化できる部分は マーケターが日々の業務で行っている PDCA サイクル【Plan(計画) / Do(実行) / Check(評価) / Action(改善)】 の Do (実行) の部分になります。

これにより、日々のマーケティング業務の Do (実行) の部分を自動化する事で以下のような課題が解決することができます。

  • 操作ミスが軽減できる
  • 時間が生まれ、クロージングや他のマーケティング施策に専念できる
  • 顧客毎に最適化された販促活動ができる
  • 見込客の件数が増えても頻繁にコミュニケーションができる

MAでできる事

  • 見込客の役職、サイト内行動に応じて点数を付与
  • 見込客の点数や特定の行動によって、配信回数や、メールの内容など、タイミングを細かく設定
  • 見込客が特定行動や一定の点数に達したら、自動でメール配信
  • 見込客ごとに、WEBページや、メールコンテンツ内容を表示分け
  • MAで取得した情報を他ツールと連携させ、最適なWEB広告を出稿

MAでできない事

  • 見込客とのコミュニケーション設計を自動で生成
  • 見込客に付与するスコアの定義付け
  • メールやWEBページを自動で作成
  • 施策の結果に関するレポートや分析を自動化

※ 有償サービスであれば、上記の部分が出来るサービスもあります

Mautic とは?

Mautic はオープンソース唯一のマーケティングオートメーションです。 開発には Symfony フレームワーク(PHP) を採用しており、現在でも頻繁に開発が行っています。

MA のツール自体は世の中にはあります。 しかし、それらのツールの全てが高額で一部のユーザ企業しか導入できないハードルがありました。 オープンソースの Mautic が登場したことにより、導入のハードルは大いに低くなりました。

Mautic の機能

ウェブサイトのトラッキング

ウェブサイトに Mautic で生成されたコードを埋め込むことで、訪問者の行動履歴を個人レベルで時系列にトラッキング表示することができます。

Eメールマーケティング

標準テンプレートから、オーディエンス(想定対象者)に対し、動的コンテンツ、セグメンテーション、モバイル対応に対応したEメール送信で見込客へのアプローチをする事ができます。 また、独自のカスタマイズしたテンプレートもインポートすることができます。

自動化されたキャンペーン

予め設定した営業サイクルにしたがって、見込客を育成するワークフロー機能です。 Eメールを自動化するだけでなく、WEB / モバイル / ソーシャル / SMS など、他のチャネルをコミュニケーション戦略に含めることによって、レベルの高い自動化を実現します。

WEBフォーム

既存ウェブサイトやカスタマイズされたランディングページに直接フォームを埋め込むことことができます。 既に登録済みのデータがある場合は、必要な情報を補完入力することもできます。

ランディングページ

Mautic にはページエディタが備わっており、直感的なユーザーインターフェイスや、標準テンプレートから高速にランディングページを作成することができます。 A/Bテスト機能で各ページでのユーザトラッキングしたり、独自のカスタマイズしたテンプレートもインポートすることができます。

スコアリング

組織は企業単位のアプローチを採用しており、ターゲット企業全体での可視性が必要な場合もあります。 Mauticでは、マーケティング戦略に沿った見込客のスコアリングまたは企業スコアリングシステムを実装できます。

マルチチャネル通信

マルチデバイス化に伴い、見込客とのコミュニケーション手段は多様な時代になっています。 Mautic はマルチチャネル通信(Eメール / WEBプッシュ / ソーシャル / SMS)を通じてメッセージを配信し、見込客とのコミュニケーションをとることができます。

見込客管理

データ管理は、すべてのマーケティングチームにとって基本的なものです。 すべての基本連絡先の詳細、活動履歴、必要なすべてのカスタムデータを収集します。 見込客は、Webフォーム、CRM同期、リスト(CSV)のインポート、または連絡先を1つずつ追加することができます。

プログレッシブプロファイリング

プログレッシブプロファイリングとは、入力フォームの項目を動的に変える事で、少しずつ属性情報を集めていく方法です。 サイト訪問者が戻るたびに、フォームに異なるフィールドセットを表示して見込客の特定や、よりパーソナライズされたコミュニケーションの作成に役立てることができます。

オーディエンスセグメンテーション

オーディエンスセグメンテーションとは、想定対象者のセグメント化機能です。 見込客をあらかじめ設定していた特定の条件に合ったグループに編成する方法です。 セグメントは、実行されたアクション、リストのインポート、手動で追加されたアクションに基づき、連絡先を含めるように作成することができます。

動的コンテンツ

Mautic は、マルチチャネル上での動的なコンテンツでを使用して、見込客に最適なコンテンツを動的に生成してコミュニケーションの質を高めることができます。

アカウントベースのマーケティング

アカウントベースマーケティング(企業単位のマーケティング)戦略を実行することは、ビジネスを成功する上で不可欠となっています。 Mautic には個々の連絡先と会社のオブジェクトが別々に用意されているため、ユーザは企業単位ごとにマーケティングキャンペーンを作成したり、企業単位ごとに得点を付与することができます。

サードパーティの統合

Mautic はサードパーティの統合するプラグインが豊富です。 CMS系では WordPress / Drupal / concrete5 / Joomla! や、CRM では Sugarcrm / vTiger / Zoho / SalesForce 、メール送信では、Amazon SES / SendGrid / MailChimp 、 SNS連携では、Facebook / Twitter / Instagram 等の多数連携先がある他、 オープンソースなので、現在標準で導入されていないサードパーティでも、プラグイン自作することで統合することができます。

ダッシュボードの解析

デフォルトで用意されているメトリック(指標)を利用したり、より重要メトリックについては独自でカスタマイズビューを作成することができます。

レポートと帰属

キャンペーンの掲載結果を視覚的に把握することは重要ですが、作成する行為自体が重労働であってはなりません。 Mautic で変数を活用したカスタムレポートを作成し、個々の構成要素だけでなく、キャンペーン全体で結果表示するレポートを作成することもできます。

Mautic 動作環境 & インストール

動作環境

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