「オープンソース」を使ってみよう
(第42回 プリザンター)

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目次

  • はじめに
  • プリザンターとは
  • プリザンターの環境を準備する
  • サイトを作成する
  • WBSを作成する
  • ガントチャートを見る
  • バーンダウンチャートを見る
  • カンバンを操作する
  • WBSにリンクした課題管理を作成する
  • まとめ
  • 参考情報
  • はじめに

    プロジェクト管理をはじめ、組織活動には様々な情報管理が必要です。
    一般的にこれらの情報はExcel等に記録され、メールや会議といった
    コミュニケーションを通じて更新が行われます。大きな組織では、
    こうした管理業務に多くの労力が割かれています。

    これらの作業には、情報の探索、記録、集計、分析といった単純なものが
    多く含まれます。膨大な単純作業を人手で行うと、効率の低下、品質の
    低下、担当者の疲弊といった問題が発生します。このような問題を放置する
    と組織のマネジメントが機能不全に陥り、大きなトラブルを引き起こす原因
    になることがあります。

    プリザンターとは

    Excel等で行っている簡易な業務をWeb化するためのオープンソースソフト
    ウェアです。ファイルサーバのような階層構造と、カスタマイズ可能な
    表形式のデータ構造を持ち、組織活動における様々な業務を効率化します。
    Excel等の汎用ツールではやりにくかった、多人数による頻繁な更新、
    バージョン管理、横断的なキーワード検索、自動的な更新通知(メール、
    Slack)といった機能も備えています。
    GitHub(簡易な業務のWeb化に使えるOSS「プリザンター」)

    プリザンターの環境を準備する

    以下、プリザンターを使ってプロジェクト管理を行うための操作手順に
    ついて説明します。本手順を行うには、事前に環境の準備を行って下さい。
    環境の準備は以下の2種類から選択できます。

    (1) ローカルに環境を構築する場合
    ・以下のURLの手順を参照し環境を構築してください。
    https://github.com/Implem/Implem.Pleasanter/wiki

    (2) Azureのデモ環境を使用する場合(30日間以上継続利用できません)
    ・以下のURLでメールアドレスを登録しデモ環境にログインしてください。
    https://pleasanter.azurewebsites.net

    サイトを作成する

    プリザンターでは情報の入れ物としてサイトを作成します。サイトは
    ファイルサーバのディレクトリ構造のようにツリー形式で情報を格納
    する事ができます。

    サイト作成手順
    – 画面左上にあるプリザンターのロゴをクリックしトップを表示します。
    – メニューから新規作成をクリックします。
    – 以下の内容を入力します。

    タイトル:プロジェクトA

    – 作成をクリックします。

    サイト作成時の画面イメージ
    <図:サイト作成時の画面イメージ>

    WBSを作成する

    サイトの中にWBS(Work Breakdown Structure)を作成します。
    期限付きチケットの機能を使用し、一覧表のようなデータ構造を
    作成します。

    WBS作成手順
    – トップ -> プロジェクトAを開きます。
    – メニューから新規作成をクリックします。
    – 以下の内容を入力します。

    タイトル:WBS
    サイト種別:期限付きチケット

    – 作成をクリックします。

    WBS作成時の画面イメージ
    <図:WBS作成時の画面イメージ>

    次にWBSを管理するためのカスタムフィールドを追加します。
    カスタムフィールドは5種類、各26項目(全130項目)を組み合わせて
    使用できます。本手順では分類フィールドを使用し、フィルタや
    チャートの分類等が行えるようにします。

    項目 説明
    分類       ドロップダウンリストから選択可能な項目
    数値 整数、少数(最大値、最小値設定可能)
    日付 カレンダーで選択可能な日付
    説明 テキストエリア(マークダウン使用可能)
    チェック チェックボックで入力可能なON/OFF項目

    <表:カスタムフィールドの種類>

    カスタムフィールド追加手順
    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから設定 -> サイト設定をクリックします。
    – 編集画面タブをクリックします。
    – 編集項目の設定で、分類A, 分類B, 分類Cを選択し有効化をクリックします。
    – 分類Aを選択し詳細設定をクリックし以下を入力します。

    項目名:作業工程
    選択肢一覧:

    要件定義
    設計
    構築
    テスト
    リリース・展開
    初期サポート
    運用

    – 分類Bを選択し詳細設定をクリックし以下を入力します。

    項目名:作業内容
    選択肢一覧:

    調査
    調整/依頼
    申請
    ドキュメント作成
    作業[定型]
    作業[非定型]
    打ち合わせ
    その他

    – 分類Cを選択し詳細設定をクリックし以下を入力します。

    項目名:機能分類
    選択肢一覧:

    ネットワーク・セキュリティ
    サーバ
    運用
    業務

    – 保存をクリックします。

    WBSを管理するためのカスタムフィールド追加時の画面イメージ
    <図:WBSを管理するためのカスタムフィールド追加時の画面イメージ>

    WBSのカスタマイズが終了したら、WBSにチケットを登録します。

    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから新規作成をクリックし以下を入力します。

    タイトル:任意のタイトル
    開始:任意の日付
    完了:任意の日付
    作業量:1〜100までの任意の数値
    進捗率:任意のパーセンテージ
    作業工程:任意の選択
    作業内容:任意の選択
    機能分類:任意の選択

    – 作成をクリックします。
    – 戻るをクリックします。
    – 上記の手順を繰り返しいくつかのチケットを登録します。
    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きチケット一覧が表示される事を
     確認します。

    チケット一覧の画面イメージ
    <図:チケット一覧の画面イメージ>

    ガントチャートを見る

    ガントチャートを使用すると登録したチケットの計画と進捗状況を
    確認する事ができます。ブルーのバーは完了、グリーンのバーは予定
    より前倒し、ピンクのバーは予定より遅延している事を表します。
    フィルタを操作することで条件に合ったデータを抽出できます。
    また、分類を使ってカテゴリ別や担当者別にグループ化して表示
    する事ができます。

    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから表示 -> ガントチャートをクリックします。
    – 任意のフィルタを設定すると条件に合ったデータのチャートが
     表示されます。
    – 任意の分類を選択するとグループ化されたチャートが表示されます。

    ガントチャートの画面イメージ
    <図:ガントチャートの画面イメージ>

    バーンダウンチャートを見る

    バーンダウンチャートを使用すると、進捗の予実差をデジタルに把握する
    事ができます。グレーの線は予定、オレンジの線は実績、グリーンの線は
    作業の総量の推移を表しています。
    フィルタと組み合わせることで条件に合わせた表示を行う事ができます。
    チャートの下部には明細テーブルが表示されます。明細テーブルには
    1日単位、担当者単位の進捗量を表示するため、数字の内訳を確認する
    事ができます。明細行をクリックすると、進捗のあったチケットの
    タイトルと進捗量を表示します。各チケットをクリックすると編集
    画面に遷移します。

    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから表示 -> バーンダウンチャートをクリックします。
    – 任意のフィルタを設定すると条件に合ったデータのチャートが表示されます。

    バーンダウンチャートの画面イメージ
    <図:バーンダウンチャートの画面イメージ>

    カンバンを操作する

    WBS等のチケットをカンバン形式で表示する事ができます。
    カンバンは状況別だけでなくカテゴリ別や担当者別に表示する事ができます。
    カスタムフィールドで分類フィールドを追加するとカンバンの種類を増やす
    ことができます。また、各カンバンのヘッダに任意の数値フィールドの合計、
    平均、最大、最小を切り替える事ができます。カンバンに表示されたチケットは
    ドラッグアンドドロップで移動する事ができます。カンバン上でチケットの移動
    を行うと、チケットの内容が即座に変更されます。

    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから表示 -> カンバンをクリックします。
    – 分類を変更すると作業工程別や担当者別の表示に切り替える事ができます。
    – 任意のチケットをドラッグアンドドロップするとチケットの内容を変更できます。

    カンバンの画面イメージ
    <図:カンバンの画面イメージ>

    WBSにリンクした課題管理を作成する

    WBSと課題管理といった複数の管理項目を1:nで関連付ける事ができます。
    下図のイメージのとおり、WBSに複数の課題がリンクするような仕組みを
    作ります。

    WBSと課題の関係イメージ
    <図:WBSと課題の関係イメージ>

    WBSのサイトID確認手順
    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – メニューから設定 -> サイト設定をクリックします。
    – サイトIDの数字を控えます。

    WBSのサイトID確認時の画面イメージ
    <図:WBSのサイトID確認時の画面イメージ>

    WBSにリンクした課題管理の作成手順
    – トップ -> プロジェクトAを開きます。
    – メニューから新規作成をクリックします。
    – 以下の内容を入力します。

    タイトル:課題管理
    サイト種別:期限付きチケット

    – 作成をクリックします。

    WBSにリンクした課題管理作成時の画面イメージ
    <図:WBSにリンクした課題管理作成時の画面イメージ>

    次にWBSにリンクするためのカスタムフィールドを追加します。

    カスタムフィールド追加手順
    – トップ -> プロジェクトA -> 課題管理を開きます。
    – メニューから設定 -> サイト設定をクリックします。
    – 編集画面タブをクリックします。
    – 編集項目の設定で、分類Aを選択し有効化をクリックします。
    – 分類Aを選択し詳細設定をクリックし以下を入力します。

    項目名:WBS
    選択肢一覧:[[xxx]]

    ※ xxxは前の手順で控えたWBSのサイトIDを半角数字で入力

    – 保存をクリックします。

    WBSにリンクしたカスタムフィールド作成時の画面イメージ
    <図:WBSにリンクしたカスタムフィールド作成時の画面イメージ>

    次にWBSにリンクした課題を起票します。

    WBSにリンクした課題作成手順
    – トップ -> プロジェクトA -> WBSを開きます。
    – 一覧画面が表示されていない場合にはメニューから表示 -> 一覧をクリックします。
    – 任意のチケットをクリックし編集画面を表示します。
    – 編集画面の下部に+課題管理というボタンが表示されるのでクリックします。

    WBSにリンクした課題作成時の画面イメージ
    <図:WBSにリンクした課題作成時の画面イメージ>

    – 課題管理の新規作成画面が開くので以下を入力します。

    タイトル:課題1

    – 作成をクリックします。
    – リンク欄にWBSのチケットへのリンクが表示された事を確認します。
    – WBSのチケットをクリックするとWBSに遷移しますので、
     課題1へのリンクが作成されている事を確認します。

    WBSにリンクした課題作成後の画面イメージ
    <図:WBSにリンクした課題作成後の画面イメージ>

    まとめ

    本手順ではWBSと課題管理という2つの管理業務をWeb化しました。
    プリザンターを利用すれば、Excel等で管理していた業務を簡単に
    Web化する事ができます。Excel等の業務にストレスを感じている
    組織では大幅な効率化につながる可能性があります。
    ぜひ活用してみてください。

    参考情報

    GitHub(動作環境やインストール手順はこちらをご参照ください)

    機能の概要を説明した記事(各機能を動画で参照頂けます)

    facebookグループ(ユーザーグループのページです)

    =================
    プリザンターユーザーグループ PUG
    内田 太志(代表)
    =================

「オープンソース」を使ってみよう
(第41回 Bacula)

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  • 1.Bacula.jpについて
  • 2.Baculaとは?
  • 3.Baculaの基本
  •  3.1 Directorデーモン
     3.2 Storageデーモン
     3.3 Fileデーモン
     3.4 コンソール
     3.5 大規模なバックアップシステム

  • 4.Bacula環境の構築
  • 5.バックアップ手順
  • 6.リストア手順
  • 7.GUIツール
  • 8.Baculaのよくある質問
  • 9.今後のイベント活動について
  • 10.まとめ
  • 1 Bacula.jpについて

    Bacula.jpはBaculaの日本での普及を目的としたコミュニティです。
    現在の主な活動として、Baculaのインストール手順、構築手順などの公開、
    ハンズオンなどの勉強会、Baculaの公式ドキュメントの日本語への翻訳を
    実施しています。

    Bacula.jpではBaculaの最新情報を掲載しています。
    Bacula.jp公式サイト 

    またハンズオンや勉強会の告知はconnpassで実施しています。
    ハンズオンや勉強会にご興味お持ちいただけましたらグループ登録
    していただくと最新の勉強会開催日程をお知らせできます。
    http://bacula.connpass.com/

    2 Baculaとは?

    Baculaはオープンソースのバックアップソフトウェアで、
    Linux、UNIX、Windows、Macなどのサーバおよびクライアントの
    バックアップ、リストアを簡単に実施することができます。
    バックアップの種類はもちろん「フルバックアップ」「差分バックアップ」
    「増分バックアップ」に対応しています。
    Source Forgeのダウンロード統計によりますとオープンソースの
    バックアップソフトとしては世界一のダウンロード数を誇っています。

    3 Baculaの基本

    Baculaは実際にどのようにしてバックアップを取得しているのかご紹介します。
    BaculaはサーバとなるBaculaサーバとバックアップ取得対象となるサーバおよび
    クライアントが存在します。関係図を示すと以下図1のようになります。

    図1 Baculaサーバ関係図
                図1 Baculaサーバ関係図

    BaculaサーバにはDirectorデーモン、Storageデーモン、Fileデーモン、
    カタログ(データベース)、コンソールをインストールし、バックアップ取得
    対象となるサーバおよびクライアントにFileデーモンをインストールします。
    Baculaサーバとバックアップ取得対象となるサーバおよびクライアントの
    Fileデーモンが通信することによりバックアップ、リストアが可能となります。

    次にBaculaサーバの動きをもう少し詳しく紹介します。
    Directorデーモン、Storageデーモン、Fileデーモン、カタログ(データベース)、
    コンソールは図解すると以下の図2のようにお互いデーモン同士でデータを送受信
    して動作しています。以下の図2ではサーバ1台にデーモンを1つずつ存在する図に
    なっていますが、わかりやすくするため便宜上記載しているだけで、1台のサーバ
    に全てのデーモン、データベース、コンソールをインストールすることが可能です。

    図2 各デーモンの動き
                  図2 各デーモンの動き

    あとでご紹介するBaculaサーバ構築手順も1台のサーバに全てのデーモン、
    データベース、コンソールをインストールする手順になっています。

    次に各デーモンとコンソールがどのような働きをしているのかを紹介します。

    3.1 Directorデーモン

    Bacula全体を管理する指令塔の役割を担っています。
    データベースと連携して、すべてのクライアントに関するバックアップと
    リストアの設定とデータを管理し、ジョブの実行を制御します。
    Baculaではバックアップ、リストアをJOBという単位で管理します。
    また、Bacula用語でデータベースのことをカタログと呼びます。

    3.2 Storageデーモン

    バックアップデータの保存先へ書き込み処理やバックアップストレージを管理します。
    ハードディスク、テープ、オートチェンジャー、USBメモリなど多様なストレージを
    扱えます。

    3.3 Fileデーモン

    クライアント側(バックアップ対象機)で発生する処理
    (バックアップデータのデータ圧縮、暗号化)や
    、バックアップ、リストアデータの読み込みを行います。
    バックアップ対象サーバおよびクライアントにインストールします。

    また多様なプラットフォームをサポートします。

    様々なLinuxディストリビューション
    (Red Hat Enterprise Linux、CentOS、Ubuntu、SUSEなど)
    Windows
    Mac OSX
    FreeBSD
    Solaris
    AIX
    HP-UX
    など

    3.4 コンソール

    Directorを操作するためのコンソールです。
    コンソールには以下のような種類があります。

    名称 ツールタイプ
    bconsole       CUIベースのツール
    baculum Webベースのツール
    bacula-web Webベールのツール
    Webacula Webベースのツール
    bat GUIベースのアプリケーションツール

    標準でbconsoleがインストールされます。
    その他のツールは別途インストールが必要です。

    3.5 大規模なバックアップシステム

    各デーモンを1つのサーバインストールすることが可能とご紹介してきましたが、
    各デーモンを別々のサーバにインストールし大規模なバックアップシステムを作る
    ことも可能です。
    イメージは以下の図3のようになります。

    図3 大規模バックアップシステム
                図3 大規模バックアップシステム

    Directorデーモンを1台のサーバにインストール。
    Storageデーモンを2台のサーバにインストールそしてStorageデーモンの配下に
    各バックアップ対象のサーバをぶら下げることも可能です。Storageデーモンの
    数やバックアップ対象のサーバの数は図3以上に増やすことも、もちろん可能です。

    4 Bacula環境の構築

    BaculaサーバとBaculaクライアントのインストール手順、設定手順をご紹介します。
    ご紹介するBacula環境の構築手順は一番シンプルなBaculaサーバ1台にDirector
    デーモン、Storageデーモン、Fileデーモン、カタログ(データベース)、
    コンソールをインストールし、バックアップ取得対象となるサーバ1台に
    Fileデーモンをインストールします。
    図4のような構成になります。

    図4 Bacula環境構築の構成図
              図4 Bacula環境構築の構成図

    ご紹介する手順はBacula.jpに掲載しています。
    インストール手順→設定手順→Baculaサーバ起動・停止の順番で
    進めていただくとBacula環境が構築できます。また、バックアップ対象機となる
    サーバではBaculaクライアントインストール手順、Baculaクライアント設定を
    実施してください。
    ※手順はCentOS7をベースにしています。

    Baculaサーバインストール手順

    Baculaクライアントインストール手順

    Baculaサーバ設定手順

    Baculaクライアント設定

    Baculaサーバ起動・停止

    また上記でBacula設定手順を紹介していますが、
    そのまま使える設定ファイルのサンプルもありますので、是非ご活用ください。
    各サーバのIPアドレスとデータベースのパスワード部分は環境に合わせて変更して
    ください。

    bacula-dir.conf

    bacula-sd.conf

    bconsole.conf

    bacula-fd.conf

    Baculaで設定変更が必要なファイルは基本的に上記の4ファイルになります。

    5 バックアップ手順

    Bacula環境が構築できたところでバックアップを実施します。
    バックアップ手順に関してもBacula.jpにてご紹介しています。

    バックアップ手順

    6 リストア手順

    バックアップができたところでリストアがしっかりできることを確認してみましょう。
    リストア手順に関してもBacula.jpにてご紹介しています。

    リストア手順

    7 GUIツール

    bconsoleとよばれるCUIツールは標準でインストールされていますが、
    その他のGUIツールは別途インストールが必要です。
    現時点で開発が活発な2つのツールについてインストール手順をご紹介します。
    こちらもBacula.jpにてご紹介していますのでCUIではなくGUIが必要な場合は
    ご参照ください。
    基本的にGUIツールで設定変更はできません。GUIツールはJOBの実行結果の確認、
    JOBの再実行やステータス確認に使用します。

    Baculumインストール手順

    Baculumダッシュボード
    Bacula-Webダッシュボード

    Bacula-Webインストール手順

    Bacula-Webダッシュボード
    Bacula-Webダッシュボード

    8 Baculaのよくある質問

    Baculaを使う上でよくある質問をまとめてBacula.jpでご紹介しています。
    Bacula環境構築の上でご参考になれば幸いです。

    Baculaのよくある質問

    9 今後のイベント活動について

    ■第4回Baculaハンズオン
    2016年10月15日(土)
    http://bacula.connpass.com/event/39627/

    ■OSC2016 Tokyo/Fall
    2016年11月5日(土)-6日(日)
    http://www.ospn.jp/osc2016-fall/
    ブース出展(デモ展示)

    10 まとめ

    最後までお読みいただきありがとうございました。
    今回ご紹介したようにBaculaを使って簡単にバックアップ、リストアを
    することができます。またBacula.jpでは今後も最新情報を随時追加して
    いきますので、是非ご参照ください。

    最後に、Baculaに興味をお持ちいただきコミュニティ活動に参加したいと
    思っていただけましたらBacula.jpコミュニティへのご参加をお待ちして
    おります。

    ======
    Bacula.jp
    澤田 健
    ======

「オープンソース」を使ってみよう
(第40回 Mautic)

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  • はじめに
  • Mautic Community Japan
  • Marketing Automation (マーケティングオートメーション)
  • Mauticについて
  • Mautic環境の構築
  • Mauticの使い方 ~資料をダウンロードした人を記録する仕組みを構築してみよう!~
  • まとめ
  • ■はじめに
    今回は、オープンソースカンファレンス2016 .Enterpriseの開催が間近という
    こともあり、「Mautic」の具体的な使い方についてご紹介します。

    ■Mautic Community Japan
    世界各国で活動しているMauticのユーザー会のうち、日本では東京・名古屋・札幌を
    拠点に活動しています。大体月1回の勉強会で集まりLT(短時間の発表)と Facebookに
    よるコミュニケーションにて、Mauticユーザー同士をつなぎ、Mauticを使う上で知り
    たい情報や困ったときに助けあえるコミュニティです。
    東京→ http://www.meetup.com/ja-JP/Mautic-Meetup-Tokyo/
    名古屋→ http://www.meetup.com/ja-JP/Mautic-Meetup-Nagoya/
    札幌→ http://www.meetup.com/ja-JP/Mautic-Meetup-Sapporo/

    ■Marketing Automation (マーケティングオートメーション)
    頭文字をとって、MAと略称します。少しややこしいですが、マーケティング活動は、
    営業活動の一部で、商談になりそうな顧客を探し、あるいは過去に取引のあった
    顧客リストなどから、有望な顧客を発掘し、顧客の相談にのり、具体的な商談を
    生み出す役割があります。
    マーケティング活動の評価は、生み出した商談がどの程度成約できたかが指標に
    なります。営業活動と密接な関係にあります。
    MAは、マーケティング活動を効率的に進めるために、メールやWebページ、
    フォーム、資料配信、Webセミナー、ソーシャルなどのデジタルコンテンツ活用を
    自動化します。
    自動化することで、今までに使っていた時間と同じ時間で、より多くの活動を行う
    ことができるようにします。

    ■Mauticについて
    Mauticは、世界で唯一のオープンソースによるMAツールです。
    PHP+MySQL環境で動きます。MariaDBでも確認済みです。
    ライセンスはGPL v3です。
    Mauticは基本的に無料で利用でき、好きなサーバーで動かすことができ、クラウド
    サービス(AWS / IBM SoftLayer / Microsoft Azure等)やいくつかのレンタルサーバー
    で動作確認が済んでいます。
    中小企業にとって、月々数万円のITシステムでさえ会社から導入の承認を得ることに
    数か月の時間を要することはよく知られています。他のMAが月々数万円~数十万円で
    あることと比べると、月1500円程度のレンタルサーバーでも動くMauticはMAの入門
    として適しています。
    Mauticはビジネスで役立つためにあり商用利用がメインです。もちろん無料です。
    また、SaaS版もあり、SaaS版には無料プランと有料プランがあります。
    サポートは公式サイトのForum(掲示板)やSlack(チャット)で行われますが、
    日本のユーザーは、冒頭にご紹介しました『Mautic Community Japan』に参加すると
    良いでしょう。メンバー間で助け合いますし、メンバーにはサポートを提供している
    ところもあります。

    ■Mautic環境の構築
    ユーザー会であるMautic Community Japanのメンバー等が、
    手順書を公開しています。
    Ubuntu 16.04 上に、Mauticを構築する手順
    AWS EC2上に、Mauticを構築する手順
    Bitnamiによる簡易インストール手順
    CentOS 7上にMauticを構築する手順

    ■Mauticの使い方
     ~資料をダウンロードした人を記録する仕組みを構築してみよう!~

    Mauticを使い始めると最初によくある使用例は、「Webサイトの問い合わせフォーム
    から資料をダウンロード出来て、ダウンロードした人のリストが欲しい」
    というものです。
    今回は、ダウンロードのためのWebサイトと問い合わせフォーム、資料をダウンロード
    する仕組みについて、少しお時間をいただいてお話します。Mauticでは、問い合わせ
    フォームやリスト(セグメントと言います)を起点に、様々なマーケティング施策を行う
    一連の流れを「キャンペーン」と言います。
    キャンペーンについての使い方はこちらをご覧ください。今回ご紹介する仕組みは、
    キャンペーンに役立ちます。また、B to Cではいわゆる買い回り品や専門品、
    B to B における商談発掘に役立ちます。

    今回の手順としては、下記の4つになります。

    1.アセットの登録
    2.セグメントの作成
    3.フォームの作成
    4.ランディングページの作成と公開

    <1.アセットの登録>
    Mauticでは、Webサイトやフォーム、メール等を通してダウンロードして
    いただいたファイルを追跡する機能として、「アセット」があります。
    「アセット」に登録するには、構築したMauticの環境にログインし、
    画面左側のメニューから、[コンポーネント]→[アセット]の順にクリックします。
    アセットの画面が表示されます。画面左上の[新規]をクリックします。

    1

    [新規アセット]画面で、[ストレージの場所]はローカルとして、ファイルをアップロード
    します。アップロードできるファイルサイズは、Mauticの設定画面で設定したサイズが
    上限です。
    [タイトル]は必須です。[エイリアス]は、ダウンロード時のファイルのURLに影響します。管理しやすいように、[説明]や[カテゴリ]、[言語]も入力します。
    公開期間を限定したい場合は、[公開(日/時)]が開始で、[公開取り消し(日/時)が終了
    となり、その間が公開期間となります。
    入力を終えたら、[公開]で「はい」を選択し、画面右上の[適用]→[保存して閉じる]の
    順にクリックしますと、資料がダウンロードできる状態になります。

    2

    「アセット」の画面に戻りますと、登録されたアセットが確認できます。
    ここで、アセットのタイトルの左隣が緑色になっていることに注目します。
    緑色であれば、公開されていることを示しています。

    <2.セグメントの作成>
    セグメントは以前、リードスマートリスト等と言われていました。
    Mauticで集めた顧客情報を分類するための篩(ふるい)のようなものです。
    皆様の会社や団体によっては篩といわずに「関東エリアのリスト」や
    「製品の○○に興味のあるリスト」のように単にリストと言っているかもしれません。
    要はリストを作成する機能です。
    画面左側のメニューから、[セグメント]をクリックします。
    セグメントの画面が表示されます。画面左上の[新規]をクリックします。
    新規作成画面では、セグメントの名前を入力して、画面右上の[適用]→[保存して閉じる]
    の順にクリックします。セグメントの作成あるいは編集時に、「フィルタ」を設定する
    ことで、分類条件を付与することができます。
    分類条件には、「コンタクト」で使用している項目を用います。

    3

    <3.フォームの作成>
    画面左側のメニューから、[コンポーネント]→[フォーム]の順にクリックします。
    フォームの一覧画面が表示されます。画面左上の[新規]をクリックします。
    今回は、「新規スタンドアローンのフォーム」を選択します。
    「新規キャンペーンフォーム」は、キャンペーンの内容が決まっていて、一連の流れ
    として運用したい場合に向きます。「新規スタンドアローンのフォーム」は、
    キャンペーンの内容が決まっていないが、今後のキャンペーンで使用するための
    セグメント(=リスト)を作成する等の用途に向きます。
    初めてMauticを使用する場合は、「新規スタンドアローンのフォーム」で自社製品・
    サービスについて興味関心のある顧客情報を集め、セグメントで取りまとめ、
    セグメントをその後のキャンペーンに使用するという流れが良いでしょう。

    4

    フォーム作成画面が表示されます。タブが3つあることにお気づきでしょうか?
    [詳細]タブでは、フォームの名前と説明、かなり重要な項目として、
    「成功公開アクション」があります。「成功公開アクション」では、
    フォームから送信ボタンをクリックした後に、そのまま待機するか、
    メッセージを表示するか、特定のWebサイトに切り替える(リダイレクトURL)を
    選ぶことができます。
    今回は、「成功公開アクション」で、「リダイレクトURL」を選択し、切り替え先の
    リダイレクトURLには、Mauticユーザー会のURLを指定します。これで、フォームに
    回答していただくと、Mautic Community JapanのWebサイトが表示されるように
    なります。次に[フィールド]タブの画面に切り替えてみましょう。

    5

    画面の右側は、公開日時やフォームのテーマを制御します。
    ここでは上図のように設定します。
    [フィールド]タブでは、フォームの入力項目を定義します。
    「フィールド追加」をクリックしますと、15種類から該当するものを選び、
    入力項目を配置します。今回は、下記の種別の入力項目を配置します。

    ●メールアドレス → フィールド追加でEメールを選択。
             バリデーションは必須のための「はい」を選択。
    ●Twitterアカウント → フィールド追加でテキストを選択。
    ●お名前 → フィールド追加で、説明エリアを選択
    ●姓 → フィールド追加でテキストを選択。
       バリデーションは必須のための「はい」を選択。
    ●名 → フィールド追加でテキストを選択。

    6

    先ず、見本としてメールアドレスの入力項目を配置してみましょう。
    フィールド追加で「Eメール」を選択します。[一般]タブでは、入力項目に表示する
    ラベル名や入力サンプルのデフォルト値を設定します。
    標準的な設定としては、下図のように入力しておくと良いでしょう。

    7

    [コンタクトフィールド]タブでは、コンタクト画面で該当する項目を選択します。
    [Eメール]のフィールドでは、すでに選択されていますが、[テキスト]のように
    汎用的な項目の場合は、適宜指定する必要があります。
    [バリデーション]は、必須かどうかを制御します。[Eメール]フィールドでは、
    必須に「はい」を選択します。

    8

    [Eメール]のフィールドを見本に下記のように作成しましょう。

    9

    各フィールドを配置しましたら、次は[アクション]タブに切り替えます。
    [アクション]タブでは、フォームの送信ボタンを押した後の動きを設定します。
    「アセット」にアクセスして資料をダウンロードさせたり、「セグメント」に
    登録したり、フォームに登録した方にポイントを付与して、重要な顧客にみせたり
    することができます。
    先ずは、[送信アクションを追加] → [アセットのダウンロード]をクリックします。
    登録済みのアセットを選択し、追加ボタンをクリックします。

    10

    [コンタクトのセグメントを編集する]や[コンタクトのポイントを調整]、
    [コンタクトタグを編集する]を用いて、下図のようになるようにアクションを
    追加します。

    11

    最後に公開が「はい」になっていることを確認して、
    画面右上の[適用]→[保存して閉じる]の順にクリックします。
    「いいえ」になっているとフォームは公開されません。
    保存後、フォームの一覧画面に戻ります。フォームの一覧画面は、
    画面左側のメニューから、[コンポーネント]→[フォーム]の順に
    クリックしても表示されます。

    12

    一覧画面からフォーム名をクリックし、フォームの詳細画面に入ります。
    画面の左側には、一際目立つ「フォームHTML」という項目があります。
    「フォームHTML」で、「自動」をクリックしますと、コピー&ペーストすれば動く
    フォームの埋め込みコードが表示されます。「手動コピー」では、よりカスタマイズ
    しての埋め込み可能なコードが表示されます。
    「自動」で表示されたコードは、フォームを変更した場合、特になにもせずに最新の
    設定が反映されますが、「手動コピー」で表示されたコードは、フォームの変更毎に
    コードを取得し直し反映する必要があります。

    13

    <4.ランディングページの作成と公開>
    画面左側のメニューから、[コンポーネント]→[ランディングページ]の順に
    クリックします。ランディングページの一覧画面が表示されます。
    画面左上の[新規]をクリックします。新規ページ画面が表示され、[テーマ]タブでは、
    最小限必要な項目として、画面中央付近でテンプレートを選択、またタイトル入力と
    言語に日本語を選択し、今回はテンプレートにSkylineを選びます。作成して即時公開
    しない場合は、画面右側の公開で「いいえ」を選択する必要があります。

    14

    次に[コンテンツ]タブに切り替えます。
    [コンテンツ]タブ内の[カスタムHTMLコンテンツ]では、文字の装飾や画像や動画の
    導入、表の挿入といった基本機能が備わっており、をクリックすることでHTML表記に
    変わるので、細かい調整は地道にHTML表記を用いることができます。
    また、フォームの配置は、[コンテンツ]タブではなく、画面左上の[ビルダー]ボタンを
    クリックし、ビルダー画面で配置作業を行います。

    15

    [ビルダー]画面では、テキストや画像をドラッグ&ドロップで配置できるほか、
    フォームやアセットを配置することができます。今回は、フォームを配置して
    みましょう。
    下図のようにフォームを配置する場所でクリックし、カーソルが点滅する状態に
    します。赤枠のタグのアイコンが表示されますので、タグをのアイコンをクリックし、
    配置したフォームを選びましょう。

    16

    タグのアイコンをクリックし、配置したいフォームを選択すると、
    {form=フォームID番号}の文法で文字列が挿入されます。これでフォームの
    配置が完了しました。画面左上の[ビルダーを閉じる]ボタンをクリックします。

    17

    ランディングページ編集画面に戻りますので、
    画面左上の[適用]→[保存して閉じる]の順にクリックします。
    ランディングページの詳細画面が表示されますので、[ページ公開URL]の
    URL右隣にある斜め右上を向いている矢印のアイコンをクリックしますと、
    作成したランディングページと配置したフォームが表示されます。
    途中で公開を中止し、改めて公開する場合は、画面右上の[編集]をクリックし、
    ランディングページの編集画面で、画面右側の公開で「いいえ」を選択するか、
    あるいは公開日時を未来の日付にセットすると良いでしょう。
    設定を変更した場合は、忘れずに、画面左上の[適用]→[保存して閉じる]の順に
    クリックします。非公開あるいは未公開の場合は、[公開予定のURL]ののURL右隣に
    ある斜め右上を向いている矢印のアイコンをクリックしますと、公開前のランディング
    ページにアクセスすることができます。

    18

    作成したランディングページを表示してみました。
    フォームも表示されているはずです。
    フォームにお手元のPCやスマートフォンから入力、送信します。

    19

    すると、Mauticの[セグメント]画面で作成済みのセグメントに対して
    「XX件のコンタクトを見る」というボタンが表示されているはずです。
    ボタンをクリックしますと、フォームを通して登録された顧客情報が表示されます。
    顧客名をクリックしますと、フォームで取得したメールアドレスやTwitterアカウントに
    もアクセスすることができます。

    20

    また、フォーム一覧画面にも、「XX件の結果を見る」というボタンが表示され、
    こちらもボタンをクリックしますと、フォームを通して登録された顧客情報が
    表示されます。

    21

    しかしセグメント画面とは異なり、HTML形式やCSV形式、
    Excel形式で取得した情報をダウンロードすることができます。

    22

    より多くの情報を取得するには、フォームの項目を増やすわけですが、あまり項目を
    増やしすぎると、フォームに入力せずにランディングページから離脱する確率が増える
    ため、フォームの項目は最低限にしてその後の追加セミナーやオンラインアンケート、
    電話などで顧客情報を蓄積・更新すると良いでしょう。
    既にCRM(顧客関係管理)システムを導入済みの場合は、Mauticに標準導入済みの
    プラグインを用いてCRMシステム内の情報をMauticに反映するのも手です。

    ■まとめ
    最後までお読みいただき、ありがとうございます。
    今回は、よく質問のある使い方として、「資料をダウンロードした人を記録する
    仕組み」の構築手順についてご紹介しました。
    この仕組みで得たセグメント(=リスト)を対象にしたキャンペーンを構築・実行
    すると良いでしょう。
    Mauticにより、MA(マーケティングオートメーション)によるマーケティング
    活動支援の仕組みを低コストで用意することができます。

    下記の参考情報では、キャンペーンの利用やCRM(顧客関係管理)システムとの連携、
    CMS(コンテンツ管理システム)によるWebサイトとの連携などについても紹介して
    います。Mauticを使用されるときは、是非ご覧ください。

    Mauticを使う上での参考情報です。
    Mautic 公式ドキュメント
    Mautic使い方情報
    Qiita(キータ)内のMautic技術情報

    最後に、Mauticを検討される際には、Mautic Community Japanへの
    ご参加をお待ちしております。

    =============
    Mautic Community Japan
    西川 浩平
    =============

「オープンソース」を使ってみよう
(第39回 LibPGEN)

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目次

はじめに、パケット遊びについて

現在パケットを解析といえばWiresharkを使った解析が大本命。
ほぼ全ての作業をこれ一つでできてしまうとてもクールなツールで、
私も大好きです。ですが、パケットを見るだけではパケットの全てを
理解したとは言えないと私は考えます。
自分でパケットを作って、いじって、送って、受け取って、いろいろな
面からパケットで遊ぶことで楽しみながらネットワークの勉強につながる
ことができると考えます。
私はこれを「パケット遊び」と勝手に名付けて親しんでいます。

pcapファイルなどから新たにパケットを送信したり、パケットを改変したりする
ツールは幾つかありますが、プログラミング言語からパケットを操るツールは
そこまで多くはありません。ここでは私の開発している統合パケット解析を助ける
C++のライブラリ「LibPGEN」のご紹介をさせていただきます。

LibPGENを使った簡単なサンプルプログラムを紹介します。
プログラムの詳細な解説やLibPGENについての詳しい情報は公式サイトの
リンクを貼っておくのでそちらを参照してください。

LibPGENとは

LibPGENとは私が開発しているC++でのパケット解析を助けるライブラリです。
もともとLibrary Packer GENeratorとしてパケットを生成するライブラリだった
のですが、いろいろ機能を追加した結果、統合パケット解析ライブラリとなりました。
2016年2月1日現在、Version1.0が最新安定版です。

公式ドキュメント

公式サイト
http://libpgen.org

開発者ブログ
http://blog.slankdev.net

どのような方が対象のソフトウェアか

ネットワークやパケットの勉強を考えている方や、パケットを愛する全ての皆様。
C言語の基本文法とTCP/IPの基本的な知識がある方を対象にしています。

実行可能環境

言語: C++
OS : Linux, BSDで動作します。
BSDに関してはOSXでしか動作確認を行っていないので、今後確認をしていきます。

紹介内容

今回紹介する内容はこちらです。

  • LibPGENのインストール方法
  • パケットキャプチャ
  • ARPパケットを送信してIPアドレスからMACアドレスを調べるプログラム

また、今回紹介する内容は私のブログでも一部詳細に紹介しているので
もしよければそちらも参照してください。

LibPGENでパケット遊び

インストール

ここではLibPGENのインストール方法を紹介します。簡単で数分で終わります。

実行可能環境

version1.0ではLinux、BSDをサポートしています。とても古くない限り動くはずです。

必要なパッケージ

コンパイルでは以下のパッケージを使用します。

  • make
  • clang (なければg++)
  • ar
  • git

インストール方法

GitHubでソースコードを公開しているので、最新版をpullしてインストールします。

$ git clone https://github.com/slankdev/libpgen.git
$ cd libpgen 
$ make 
$ sudo make install 

これでインストールが完了です。
あとはC++のプログラムを作ってpgen.hをインクルードして、
コンパイル時はlibpgenをリンクしてください。
それだけでLibPGENの全ての機能を使うことができます。

パケットを観る

今回はLibPGENを使用して簡単なパケットキャプチャを作って、
パケットを見て行こうと思います。

ソースコード

パケットをネットワークインターフェースから受信して
それを簡易表示するプログラムを示します。
今回はICMPパケットのみをキャプチャしてみることにしましょう。


#include <pgen.h>


int main(int argc, char** argv){
	if(argc < 2){
		printf("usage: %s interface \n", argv[0]);
		return -1;
	}

	pgen_t* handle = pgen_open(argv[1], NULL);
	if(handle == NULL){
		pgen_perror("pgen_open");
		return -1;
	}

	u_char buf[10000];
	int buflen;
	while(1) {
		buflen = pgen_recv(handle, buf, sizeof(buf));
		pgen_unknown packet(buf, buflen);
		if(packet.isICMP()){ 
			packet.summary();
			packet.hex();
		}
	}

	pgen_close(handle);
	return 0;
}

実行

早速プログラムを実行してパケットを見てみましょう。
libpgenを使ってコンパイルするためオプションで -lpgen を指定します。
LibPGENはRaw SocketやBPFを使用しているため実行はRoot権限で行ってください。
今回はOSX10.10.5で実行しました。

実行すると以下のようにICMPパケットをキャプチャすることができます。


[slank@localhost]$ g++ capture.cc -lpgen
[slank@localhost]$ sudo ./a.out en0
hexdump len: 98
0000:    80 e6 50 17 18 46 a2 12  42 17 d8 8f 08 00 45 00   ..P..F..  B.....E.
0010:    00 54 f5 72 00 00 31 01  f4 34 ad c2 7e 91 c0 a8   .T.r..1.  .4..~...
0020:    b3 05 00 00 3f 7c 88 df  00 01 56 a9 bd 84 00 0c   ....?|..  ..V.....
0030:    38 66 08 09 0a 0b 0c 0d  0e 0f 10 11 12 13 14 15   8f......  ........
0040:    16 17 18 19 1a 1b 1c 1d  1e 1f 20 21 22 23 24 25   ........  .. !"#$%
0050:    26 27 28 29 2a 2b 2c 2d  2e 2f 30 31 32 33 34 35   &'()*+,-  ./012345
0060:    36 37                                              67
unknown(packet=[ICMP|IP|ETH]  192.168.179.5 > 173.194.126.145  len=98
hexdump len: 98
0000:    a2 12 42 17 d8 8f 80 e6  50 17 18 46 08 00 45 00   ..B.....  P..F..E.
0010:    00 54 ba 55 00 00 40 01  20 52 c0 a8 b3 05 ad c2   .T.U..@.   R......
0020:    7e 91 08 00 2f a0 88 df  00 02 56 a9 bd 85 00 0c   ~.../...  ..V.....
0030:    40 40 08 09 0a 0b 0c 0d  0e 0f 10 11 12 13 14 15   @@......  ........
0040:    16 17 18 19 1a 1b 1c 1d  1e 1f 20 21 22 23 24 25   ........  .. !"#$%
0050:    26 27 28 29 2a 2b 2c 2d  2e 2f 30 31 32 33 34 35   &'()*+,-  ./012345
0060:    36 37                                              67
unknown(packet=[ICMP|IP|ETH]  173.194.126.145 > 192.168.179.5  len=98
hexdump len: 98
0000:    80 e6 50 17 18 46 a2 12  42 17 d8 8f 08 00 45 00   ..P..F..  B.....E.
0010:    00 54 f8 05 00 00 31 01  f1 a1 ad c2 7e 91 c0 a8   .T....1.  ....~...
0020:    b3 05 00 00 37 a0 88 df  00 02 56 a9 bd 85 00 0c   ....7...  ..V.....
0030:    40 40 08 09 0a 0b 0c 0d  0e 0f 10 11 12 13 14 15   @@......  ........
0040:    16 17 18 19 1a 1b 1c 1d  1e 1f 20 21 22 23 24 25   ........  .. !"#$%
0050:    26 27 28 29 2a 2b 2c 2d  2e 2f 30 31 32 33 34 35   &'()*+,-  ./012345
0060:    36 37                                              67

とても簡単なプログラムでパケットキャプチャが作成できます。

パケットを造る

パケットを見ることができたので、次はパケットを自分で作って送ってみましょう。
Ethernetネットワークで重要な役割をしているARPのパケットを送信するプログラムを
示します。192.168.0.1のMACアドレスを調べるプログラムを示します。

ソースコード


#include >pgen.h<

int main(int argc, char** argv){
	if(argc < 3){
		printf"usage: %s interface targetIP \n" argv[0]);
		return -1;
	}

	pgen_t* handle = pgen_open(argv[1], NULL);
	if(handle == NULL){
		pgen_perror"pgen_open"
		return -1;
	}

	pgen_arp packet;
	packet.ETH.src.setmacbydev(argv[1]);
	packet.ETH.dst = "ff:ff:ff:ff:ff:ff"
	packet.ETH.type = 0x0806;
	packet.ARP.operation = 1;
	packet.ARP.hwsrc = packet.ETH.src;
	packet.ARP.psrc.setipbydev(argv[1]);
	packet.ARP.hwdst = packet.ETH.dst;
	packet.ARP.pdst = argv[2];
	packet.send(handle);

	while(1){
		u_char buffer[10000];
		int buflen = pgen_recv(handle, buffer, sizeof(buffer));
		pgen_unknown buf(buffer, buflen);
		if(buf.isARP()){
			packet.cast(buffer, buflen);
			if(packet.ARP.operation == 2){ 
				packet.summary();
				break;
			}
		}
	}

	pgen_close(handle);
	return 0;
}

実行

では実行してIPアドレスからMACアドレスを調べてみましょう。


$ g++ arp.cc -lpgen
$ sudo ./a.out eth0 192.168.0.1
ARP { 192.168.179.1 is at a2:12:42:**:**:** }

無事MACアドレスを調べることができました。

まとめ

このようにLibPGENではパケットを簡単に作成、解析、送受信をすることができます。
今回紹介した機能だけでなく他にも様々機能を持ち、今後も追加予定です。

今回紹介はできませんでしたが、Pcapファイルの読み書きやPcapNgファイルの
読み書きもサポートしています。キャプチャしたパケットを保存することなども
簡単に行えます。PcapNgファイルはWiresharkのデフォルトのキャプチャ形式で
ありながら、様々なツールに対応していないので、PcapNgファイルの読み書き
対応はLibPGENの売りの一つでもあります。

公式サイトではこれだけでなく様々なドキュメントも公開しています。
使用するときはぜひ見てください。

参考情報

「オープンソース」を使ってみよう (第38回 DERAEMON-CMS)

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~WEBデザイナー・コーダーがプログラミングに
    時間を割かずにWEBサイトを作成できるCMS~

1. はじめに

WEBサイトを作成しても、コンテンツの修正で、コンテンツファイルを
触る機会はあると思います。
そういった中、CMSの需要はより高まってきていると思いますが、
“WEBデザイナーさんやコーダーさんがつかいやすいCMS”をコンセプトに
作られたのが、DERAEMON-CMSになります。
下記に目を通して頂きもし興味がわきましたら、一度触って頂ければ幸いです。

2.『DERAEMON-CMS』とは?

『DERAEMON-CMS』はオープンソースのCMSでPHPフレームワークの
Kohanaをベースとしています。
サーバーに設置することで簡単にWEBサイトを構築し、さらにはデザインや
コンテンツ管理を簡単に行うことができます。
DERAEMON-CMSの使用に必要な知識は、”HTML/CSS”だけです。

3. 主な特色

・WEBデザイナー・コーダーがプログラミングを考えずに使えるCMS。
・HTMLタグをCMSが吐き出さないので、自由にHTMLタグ、class、idを設定できる。
・コーポレートサイト構築に必要な機能がCMSにデフォルトで実装済。
・簡潔で読みやすいテンプレートコード。
・ブラウザのみならず、ローカル環境の使い慣れたエディターでもCMSの編集が可能。

4. 動作環境

■オペレーティングシステム
 ・Linux
 ・Windows Server
■スクリプト言語
 ・PHP 5.3.x以降
■Webサーバ
 ・Apache HTTP Server
 ・RewriteEngine必須
■データベース
 ・MySQL 5.0.x以降

5. 具体的にどんなものなのか?

概念図

DERAEMON-CMSは複数のテンプレートを作り、細かく配置することで自由なWEBサイト作成を可能にします。

簡単に説明すると、wrapperはhtmlなどの一番外のテンプレートです。ラッパーの中の{{>division_content}}に次のテンプレートdivisionsがはいってきます。
divisionsは、大きく違う内容のページにわけます。

オフィシャルサイトだと、普通のページとブログ的なもの、この2つはpageとblogのように複数のディビジョンに分けることができます。

ディビジョンの中には{{>shape_content}}をいれます。ここにはシェープで作った雛形または、アイテムコンテンツがはいってきます。

アイテムで設定した項目を使い、アイテムのコンテンツで各ページごとの内容を作り上げます。

また、アイテムのコンテンツでシェープを使うかが選択できます。また、パーツを使えば、{{>パーツ名}}で定型のHTMLを挿入することができます。

他にも、カテゴリーやカスタムフィールドを各ディビジョン毎に設定もできます。
それに加え、あらかじめメールフォームやコメント機能も備え、ERORR404の
デザインもDERAEMONでは容易にすることができます。

6. インストール方法は?

ZIPファイルをサイト(http://emon-cms.com)からダウンロードし、
解凍した中身をサーバーの中に設置します。
初期設定もWEB上から可能です。
以下のページを参照すると簡単に設定可能です。
http://emon-cms.com/document

インストールについての不明点は、WEBサイトのコンタクトから相談できます。

7. ファイル構造の説明

(図1)

図1

— 図1 記号A のファイルについて —
図1のAにあたるファイルは、手動でセッティングする場合または
設定変更する場合に操作するファイルです。
通常はWEB上で初期設定できるので、普段は操作しません。

データベースの設定はdatabase.phpの中の11行目付近、
‘hostname’ => ‘データベースサーバ名’,
‘database’ => ‘データベース名’,
‘username’ => ‘データベースユーザ’,
‘password’ => ‘データベースパスワード’,

を変更します。

サブディレクトリにDERAEMON-CMSをインストールする場合
(http://example.com/site/ 等)はbootstrap.phpの93行目付近の、
‘base_url’ => ‘/’,

‘base_url’ => ‘/サブディレクトリ名/’,
に変更し、.htaccessの5行目付近の
RewriteBase /

RewriteBase /サブディレクトリ名/
に変更してください。

— 図1 記号B のファイルについて —
install.phpは、最初のインストール時のファイルで、インストール後、
削除されます。
手動で設定する場合は必要ありませんので、install.phpを削除してください。

Deraemon_cms.sqlはデータべ―スのテーブル作成の場合のSQLが書かれています。
手動で設定する場合、このファイルをSQL上でインポートしてテーブルを作成
してください。

— 図1 記号C のファイルについて —
バックエンドから作成したテンプレート、アイテム等はcontentsディレクトリの
中に保存されます。
Contentsディレクトリは、図2のような構成になっています。

( 図2 )

図2

— 図3 frontendディレクトリについて —
frontendディレクトリにはデフォルトテーマとしてベーステーマ「base」が
はいっています。
ここにフォルダを追加して新しいテーマを作成でき、バックエンドの設定より
テーマを変更できます。

( 図3 )

図3

baseディレクトリの中にははバックエンドで作成したテンプレートが保存されます。
mediaディレクトリにはcss、icon、imagesなどの直接リンクをはるファイルを
格納します。

— 図4 imagesディレクトリについて —

( 図4 )

図4

imagesディレクトリのitemディレクトリには各アイテムごとに使用する画像が
各アイテムごとにディレクトリにわけられ格納されます。

userディレクトリにはユーザの画像が各ユーザ名のディレクトリに分けられ
格納されます。
このフォルダ郡を直接触ることはありません。

— 図5 itemsディレクトリについて —
itemsディレクトリはバックエンドのアイテムで作成した各ページの
コンテンツが各ディビジョンごとにディレクトリにわけられ各格納されます。

( 図5 )

図5

8. バックエンドへのアクセスについて

バックエンドの名前はデフォルトで「admin」に設定されています。
ログインするには「http://サイトドメイン/admin/」にアクセスします。
ダイレクトユーザーの設定画面で設定したIDとパスワードでログインします。
バックエンドの名前はダッシュボードタブの中の設定「バックエンド ネーム」で
変更できます。
変更した場合は新しいバックエンドのURLにアクセスしてログインしなおしてください。

バックエンドの設定と操作方法については、機会があれば紹介していきます。

9. 今後のコミュニティ活動について

DERAEMON-CMSは、主にオープンソースコミュニティのDeraemonsにより
開発等をおこなっており、今後の機能追加等は以下の予定です。

■機能追加予定
・WEB上での初期設定機能追加
・ドキュメント整備
・チュートリアルページの公開
・カスタムテンプレートをユーザーが簡易に作成可能な機能の追加
・WEB管理画面用エディタの機能強化

■機能追加検討中
・テンプレートにコメント機能のデフォルト実装有効化
・サーチ機能のデフォルト実装

■今後の開発系統予定
・Kohanaフレームワークベースでの機能強化版 ver1.0系
・フルスクラッチ版 ver2.0系

機能追加等の最新情報は以下URLにて随時更新していきます。
http://emon-cms.com/futurehistory

また、Deraemonsは現状7名で活動しており、コミュニティに参加して
頂ける開発者やフォードバック頂けるユーザを募集しております。
ご興味のある方は、以下のcontactより、ご連絡ください!
http://emon-cms.com/contact
※近々サービスサイトにフォーラムページも公開予定です。

10. 今後のイベント活動について

2016年1月23日(土)
オープンソースカンファレンス2016 Hamanako
ブース出展(デモ展示)

2016年1月29日(金)
オープンソースカンファレンス2016 Enterprise@Osaka
ブース出展(デモ展示)

2016年2月26日(金)-27日(土)
オープンソースカンファレンス2016 Tokyo/Spring
ブース出展(デモ展示)&紹介セミナー

本記事に関する質問等がありましたら、お気軽にブースにお立ち寄りください。

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