今年はオンラインで!OSC2020 Online/Nagoya 開催レポート

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今年もレポートを担当させていただきます H.Hiro です。

オープンソースカンファレンス2020 Nagoyaは、昨今の情勢により残念ながら現地開催を見送ることとなりましたが、代わって5月30日(土)に「OSC2020 Online/Nagoya」としてオンライン開催を行うこととなりました。
その中でも、名古屋地区のコミュニティの参加が多く見られたり、これまで現地開催において実施した名古屋独自企画のオンライン版を実施するなど、名古屋らしさも出された回となっていました。

開催のまとめ
開催日:2020年5月30(土)
会場 :オンライン(Zoom/Jitsi/YouTubeチャンネル)

セミナー(4トラック、26セミナー +Code for Nagoyaトラック)
→Twitter:#oscnagoya
展示ブース(10団体)
出展者ミニセミナー(4団体)
出展者企画セミナー(4団体)

→セミナー動画(まとめ)(YouTubeチャンネル
→セミナー資料(まとめ

前夜祭


本番前日の5月29日(金)は仕事を終えたら前夜祭会場へ。といってもオンライン開催なので自分のパソコンへ。

参加者に名古屋気分を味わってもらうべく、名古屋地区のメンバーを中心に「取り寄せ可能な名古屋飯・酒のリスト」を作り、それを参加者に告知するということも行っておりました。なお私は「台湾まぜそば」と地ビールを用意しました。

ライトニングトーク大会も実施、5名の発表がありました。一部はこちらで公開されています:5/29 OSC2020 Online/Nagoya 前夜祭 – 資料一覧 – connpass

会場に向かう


…と言ってもこれも自分のパソコンの前に行くだけなので移動時間10秒なのですが、今回セミナースタッフも務めていたので遅刻はできない。私は8時10分ごろに起きて、9時のスタッフ集合時間に間に合わせました。

現地開催のスタッフと大きく違うのは、オンラインゆえに参加者や発表者への案内を確実に進める必要があったこと。そのためにZoomの操作方法も慣れておく必要がありました(事前に練習しました)。

総合案内


5つのセミナー会場とは別に「総合案内」という会場も設けられていました。担当されていた鈴木真保さんからお話を頂けました。

『今回、総合案内チャンネルとして、メイン会場トラックのほかに1チャンネルを作りました。リアル開催の受付ブースやイベント・コンシェルジュのイメージです。
全トラックの見どころや概要を、ラジオのDJ風、ドラマのコメンタリービデオ風にお伝えしました。コンシェルジュ的なサポートをしたい、Nagoya風の独自性を出したいという思いから出たアイデア。はじめての試みなので、手探り状態でした。オンエア中にも「横断的に各ブースの紹介があるとオモシロいかも」「名古屋名物料理トークがあったら楽しいかも」みたいにどんどんトライしてみました。

私も、はじめてOSCに参加したとき、受付やスタッフの人たちが親切に案内したり、教えてくれたので、初心者でも安心して参加できたのを覚えています。そんなことがオンラインでもできたらいいなと思って。Twitterなどでも、「総合案内チャンネル、よかったよ!」と言っていただいたり……。私自身も楽しかったし、うれしかったです。』

セミナー


オンラインでも時間構成は現地開催と同様。どの時間にどれを見るか考える楽しみは一緒です。
先日のOSC2020 Online/Springのライトニングトークで発表されていた、参加予定のセミナーを記録しておいて後で参照できるサービス「OLiVES」は今回のOnline/Nagoyaにも対応しており、これも使っていました。

以下、いくつか紹介させていただきます。

■Python東海/JuliaTokaiミニ合同勉強会

各コミュニティの紹介ならびに、各コミュニティから2名ずつの発表が、ライトニングトーク形式で行われました。
どちらの勉強会も通常開催時は「発表したいことがある人が発表していく」という形式で実施されており、通常開催に参加されていた方はそのことも感じながら参加できたのではないでしょうか。

資料(一部公開):
高橋かずひと氏 Jupyter Notebookでプレゼンテーション – 画像処理編
antimon2氏 JuliaTokai の紹介
antimon2氏 Julia による 衛生的な生活
塚本真人氏 Gen.jlでKaggle入門

■DevOpsエンジニアのための認定資格、DevOps Tools Engineerとは?

発表:岡田賢治氏(Linux Professional Institute日本支部)

DevOpsのために多用されるツールの資格です。DevOpsの基礎的な概念も問われますが、試験名に「ツール」と入っている通り、DevOpsのためにツールが使えるかが中心に問われます。
Docker・Ansible・Git・Jenkinsなど、様々なツールが対象となります。

資料:PDFをダウンロード

■ネットワーク構成図を考える: NW図の基本とモデル指向NW図のススメ

発表:萩原学氏(TIS)

「色を揃える/分ける」「関係するものはまとめる」といった一般的な見やすさの技法のほか、「サーバエンジニア的な考え方とネットワークエンジニア的な考え方では情報の見せ方も変わってくる」といった、実際に生じてくる問題なども話されていました。
機械的に見やすいものが勝手に生成されればよいのだが、なかなか難しいようです。残念ですが今後に期待でしょうか…

資料:発表者のSpeaker Deck

■二大OSS-DB&アプリ開発“超”入門

オープンソースビジネス推進協議会(OBCI)とOSSコンソーシアムの2団体共同企画として、2コマ連続のセミナーとして実施されました。

前半ではPostgreSQLとMySQLについて、それぞれの最近の動向が解説されました。どちらも共通で話題に挙がったこととして「データベースにJSONを格納することへの対応」があり、需要の多さを伺わせるものでした。

後半ではまず「OSSデータベース取り取り時報」としてここ1年間のOSSデータベース全体の動向が紹介されました。最後のWebフレームワーク「Laravel」の紹介については、DBを使っていてもWebサービスで使っていない、という方がイメージを付ける助けになったのではないでしょうか。

資料:OSSコンソーシアムのWebサイトにあります

展示


オンラインのセミナーが現地開催と同様にできる部分が多かったのに対し、展示については現地開催との勝手の違いもあり、各出展者がどう見せるか考えていたようでした。「事前に決めた時間には展示ルームでセミナーを行う」という形式で実施していたところが多くありました。(ミニセミナー企画セミナー

ライトニングトーク


ライトニングトークも現地開催のときと変わらず、多くの発表がありました。

白松俊氏「名古屋市オープンデータラウンドテーブルの成果報告」:
議論の対象の一つに「名古屋市のどんなデータがオープンデータになるとうれしいか」というものが。

榎真治氏「オープンソースコミュニティに協力/貢献できるいろいろな方法 -LibreOfficeの例を中心に-」:
LibreOfficeだと主に「開発」「ユーザサポート」「QA」「翻訳」があるとのこと。

matoken氏「YouTube Liveを『聴く』試み」:
車での移動時の利便性のために自分で作ったという話。映像を除外して音声だけストリーミングするように。

国見小道氏「分散SNSソフトウェア『Pleroma』の紹介」:
OSSのSNS。マストドンより軽いこと、Emojiリアクションがあるのが特徴とのこと。

くっきー氏「お家でサーバーを建ててみた話」:
複数マシンのファイル共有はクラウドサービスが手っ取り早いが、それに対応していないマシンもあり自分で立てたとのこと。

Yoheiづほ氏「最近のPixelfed」:
OSSのフォトシェアSNS。最近はストーリー機能が実装されるなど、活発に機能が追加されている。

おおたまさふみ氏「COSCUP20 Japan Track CFP募集のお知らせ」:
台湾の大型OSSイベント。「Japan Track」という、OSCとの協業で日本人が発表するトラックも設けられます(なお発表は英語で)。

tomio2480氏「U16愛知プログラミングコンテスト」:
北海道で同様の活動に携わっている氏が、愛知のコンテストを見た話。高校1年生まで参加できます。

しまだひろふみ氏「世界を名古屋にするために 〜OSC名古屋企画レポート〜」:
オンラインだけど名古屋らしさを出したい、そのために本記事でも紹介しておりますが様々な企画を考えておられました。

くどうゆたか氏「OSC2020 Online/Hokkaido開催のお知らせ」:
北海道もオンライン開催に変更となりましたが(6月27日です)、こちらも北海道らしい企画を準備中とのこと。北海道在住者・出身者はもちろん、北海道のOSSコミュニティを感じたい方もぜひご参加を。

懇親会


懇親会は、ライトニングトーク終了後に引き続き同じZoomの会場で全体乾杯をし、その後に興味分野に応じて「NEC」「PyCon JP Association」「baserCMS」「Ejectコマンドユーザー会」の4つの展示会場に分かれるという形式で実施されました。

なお私はこの日も名古屋らしく、手羽先の煮込みと味噌煮込みうどんを用意しました。

参加者アンケート


現地開催のOSCでは、参加者アンケートに回答するとくじ引きができるという方式ですが、今回は参加者アンケート(オンライン)に回答すると、OSC名古屋のキャラクター「リリー」の壁紙用イラストが入手できるという仕組みが導入されていました。

協賛社・後援団体


オンライン開催でもたくさんの企業・団体よりスポンサーをしてくださいました。開催のご協力をありがとうございました。

終わりに


オンライン開催という中でも、現地開催での名古屋開催と同様に名古屋地区のコミュニティのメンバーがセミナーを持ったり、現地開催のときにあったような企画のオンライン版を実施したりと、これまで名古屋開催に参加されたことのある方には「オンラインだけどこれは名古屋開催らしい!」と思ったかもしれません。また初めての参加の方も「名古屋地区のコミュニティにはこんな人がいるんだ」と感じるきっかけになったかもしれません。

感染が落ち着いたら、また地域ごとのコミュニティ活動というのも増えていくでしょうが、オンラインとなった今開催がそれに繋がればよいなと思っております。

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