OSC2021オンライン広島 開催レポート!
〜中四国の地域企画やVR会場など〜

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2021年9月18日(土)「オープンソースカンファレンス2021 Online/Hiroshima」が開催されました。

<開催のまとめ>

開催日:2021年9月18日(土)
会場 :オンライン(Zoom/YouTubeチャンネル)
セミナー/ミーティング/独自企画(4トラック、25セッション+3LT+3企画)
→Twitter:#osc21hi
【同時開催】オープンソースカンファレンス 2021 VR/Hiroshima

→セミナー動画(タイムテーブル形式 / YouTubeアーカイブ
→セミナー資料(まとめ

オリジナル壁紙

広島国際学院大学 情報デザイン学科の今津 ほのかさんと、街道 泉水さんが制作してくれました。[こちらのページ]でデザインを大きく表示・ダウンロードが可能です。

<参加者の声(アンケートより)>

-コンパイラ自作の学生の制作物に驚いた
-今の学生さんがどういう視点で物事を見ているかがよくわかった。
-さくらの全国行脚オンラインイベントは参加している感が強くて楽しかった。
-今回もコンテナ型の仮想化技術にまつわるセミナーを受けられてよかった。また、k8sとdocker-composeの違いという着眼点でのセミナーは 他の人への伝え方としても参考になったし、一つのパラダイムが自身の中に形成された気がする。
-YoutubeとZoomどちらでも参加できる形式は、オンラインイベントの強みを感じた。
-いろいろ新しいものも増えていて面白いです。
-オンライン開催続いてきましたが地方色を出そうという試みがどんどん広がってきて楽しいです。
-技術書関連のセミナーがもっと増えると面白いと思いました。



今回のアンケート回答者の中から抽選でプレゼントされた書籍です。当選者の方おめでとうございます!今後の開催でも、書籍プレゼントがありますので、ぜひアンケート回答とあわせてご応募ください!

さわって学ぶクラウドインフラ docker基礎からのコンテナ構築
仕組みと使い方がわかる Docker&Kubernetesのきほんのきほん
現場で使えるFlutter開発入門
オープンソースの教科書
モウフカブール同人誌セット
実践 時系列解析
入門 機械学習パイプライン

<セミナー>

セミナー、ミーティングの講演者からのコメントや、スタッフからおすすめポイントを紹介します。アーカイブ動画を見る際に参考にしてください!

【MTG】エクストリームからはじめる四国観光案内

担当/講師:近藤 昌貴

今回の開催企画が立ち上がった際、「今年は中国・四国地方全体を巻き込む」ことが知らされ、オープンソースとは一見関係ない、ある意味無茶な新企画を用意させていただきました。
個人名義でローカル企画を提案し、地方開催を盛り上げる試金石となることを願い、四国全体を包括する「遍路」をテーマに話題を提供してみました。
もっと洗練した伝え方があったのでは、あるいは伝えるべきことが他にもあったのではという反省点があると考えているのですが、現在の状況が改善されたら実際に、自分の目で、そして足で実感してもらえればセミナーを開催した意義があったのではと思っています。(講師 近藤)
**
四国88か所の案内から始まる。密教の紹介もあって中々含蓄が深い。。。88か所巡りはエクストリーム。1日40Km歩くのは(平地なら)可能かもしれませんが、四国の山道を1日40km歩くのは修行ですね。室戸岬が最難関、コンビニも自販機もない。正に修行!白衣、菅笠よりサングラスが必要。靴は4000円くらいの物が損益分岐点!藁マンモス見てみたい。(スタッフ みたに)

グラフデータベース「Neo4j」でOpenStreetMapを使って経路を見つけよう。

担当:Neo4jユーザーグループ
講師:案浦 浩二

Neo4Jはネイティブグラフデータベースです。BIのような使い方が多いようですが、リアルタイムにも使えます。IoT,保険、クレジットカードの不正検知などにも使われています。Cypherという言語で操作します。GQL Standard(ISO)で標準化が進んでいます。NeoMapを使う事で簡単に地図を使うこともでき、便利ですね。(スタッフ みたに)

超高速のリードレプリカとしてHeatWaveを使い、MySQLを高速化する方法

担当:MySQL Community Team (Oracle Corporation)
講師:山﨑 由章

インメモリのクエリアクセラレータのHeatWaveを併用することでMySQLの検索を高速化することできるようです。オンライン用途と分析用途の両方に使う事も可能なようです。機械学習をりようした運用支援機能(AutoPilot)もHeatWaveに入っているというのも面白いですね。高可用性機能はまだ不十分な箇所が残っているそうですが、ロードマッピングに乗っているので、いずれ解決すると思われます。(スタッフ みたに)

新しいオープンソースのデータ統合プラットフォーム「Apache Hop」入門

担当:日本Apache Hop Incubatingユーザーグループ
講師:案浦 浩二

Apacheの正式プロジェクト目前、Apache HOPの紹介です。Apache HOPは、様々なプラットフォームから其々のフォーマットで提供されているデータを統合するためのプラットフォーム(データ統合プラットフォーム)で、Extract Transform Load(ETL)ツールです。例えば、Excelで色々なフォーマットのデータを苦労して編集している人に嬉しいツールです。KettleからForkしたオープンソースのツールで、元々はPentaho Data Inegrationの製品でした。ユーザグループのメンバー募集中だそうです。(スタッフ みたに)

PostgreSQL 14がやってくる

担当:日本PostgreSQLユーザー会
講師:原田 登志

そろそろ新バージョン(14)がリリースされそうということで、ポイントが解説されました。
・Vacuumの改善が地味に嬉しい。
・ノンブロッキングでパーティションを切り離しができるようになる、というのは驚き。
・FDWの外部テーブル・スキャンを非同期で実行(並行実行可能)できるようになる。これはFDWを使ったパーティショニングで分散処理が高速化できるようになるという事で、バージョン14の目玉機能かもしれない。
FDW+パーティション構成はTRANCATEも使えるようになって、色々改善されている模様。
libpqにパイプラインモード(並列処理用)が追加。並列処理を作りたい人には待望の機能かもしれない。
非互換で引っ掛かりそうなもの
・password_encryptionのdefaultがMD5からsha256に変更。
これには気を付けないといけない。(スタッフ みたに)

【広島特別企画】学生ライトニングトーク大会 ~ 私の話、チョット聞いていかない? ~

担当:オープンソースカンファレンス広島 実行委員会
講師:中四国の学生有志

全 8 名の学生による LT を実施しました。ランダムで発表順を決めましたが、サーバ構築を始めたことや最近やっていることから、学生起業、昨年から変わったことやゲームを作ってみたことなど、多種多様なトークがありました。改めて学生のうちからいろいろなことに取り組んでいて、「若いうちにやれることはやってみよう」という熱気を感じ、大人も「頑張らないといけないな」と改めて痛感しました。「学生 LT 良かったよ」という声もあり、2コマぶっ通しでやるのはなかなかチャンレジングでしたが、いろいろなジャンルの話があり、学生同士いい刺激があったのではないかと思います。

[前半]

[後半]

【広島特別企画】卒業生が学生の『気になる』質問に答えます

担当:オープンソースカンファレンス広島 実行委員会

隔年で開催している広島のある意味名物企画となっている「社会人が学生の質問に答える」セッション。今年は進行をお願いしていた三谷さんが答える側に立っていただき、井上さん、蔵本さんとバックグラウンドがそれぞれ違う方にトークをお願いしました。エンジニアでは気になる「新しい技術の取り組み方と残し方」という点では「手を動かすことが大事」であるということが共通認識としてあり、改めて行動してみること、手を動かすことの大事さを思い知らされました。また、仕事で使っているツールや物については、椅子が非常に大事であることを強調されており、最近のリモートで「良いマイクがほしい」という話が出たときに「あぁ、たしかに」と納得しているところが印象的でした。その他、やる気の出ない日はどうするのか、という点では「なにかモノで釣る」という点や「締め切り直前で大変なことになるからそこに向かって頑張る」と回答が人それぞれ違っていたのが印象的でした。

時間が足りず、一部の質問を飛ばしましたが、各回答者からコメントを頂いたので、ここに掲載します。
Q: 休日どんな過ごし方をしていますか?(例: 勉強会とかどれくらいのペースで参加していましたか?コロナ前後での比較も含めて教えてほしい)
– 三谷: 合気道(コロナ前後変わらず、稽古できないときは面白い技術の探索、 Postgres の技術調査など)
– 蔵本: 休日だからといって起きる生活リズムを変えないことが前提で、やることがある・なし関係なくフリーにしている(勉強会とかはコロナに入って参加できていない)
– 井上: コロナ前は広島フロントエンド勉強会を主催していたので、月1、2回は勉強会をしていました。また、WEBTOUCHMEETINGなど他の勉強会にも参加していたりして休日を過ごしていました。 コロナが流行ってからは、勉強会の参加頻度も少なくなり、開催されてもオンラインで参加できるので余暇を作りやすく、子供と遊ぶ時間が増えました。子供もずっと家にいるだけだと飽きてきてしまうので、今では一緒にキャンプに行ったりしています。
(スタッフ 大杉)

(学生さんからのコメント)
特に印象に残っている質問は、「社会人になってから学生の頃との違いで驚いたことはありますか」です。「学生の頃に想像していたよりも自由に動き回っている」という回答が少し意外に感じました。
気になる質問の回答を沢山聞くことが出来て、とても充実した時間でした!学生の頃と比べて、社会人になってからの生活ってどういう感じなんだろう?忙しいのかな?やっていけるかな?と気になっていたことが、とても解決された気がします。
(香川大学創造工学部サークルSLP 4年 重松亜夢)

【MTG】香川大学SLP 学生ディスカッションをOSC広島へお届け!

担当/講師:香川大学創造工学部サークルSLP

香川大学創造工学部サークルSLPに所属する学生が、「今のSLP」の話と「OBに質問してみた!」の話を発表しました。最近のSLPの活動や、インターン参加の話では、コロナ禍ならではの話を聞くことが出来ました。「OBに質問してみた!」では、事前に集めた回答を紹介しながら、学生と回答について話したりしていました。リモートワークの影響による生活の変化の話もありました。(香川大学創造工学部サークルSLP 4年 重松亜夢)

【MTG】NetBSDのご紹介

担当:日本NetBSDユーザーグループ
講師:蛯原 純(The NetBSD Project / developer)

Apple Mac mini m1 2020でのNetBSD/aarch64起動画面は、14分17秒あたりから。
dmesgはhttps://dmesgd.nycbug.org/index.cgi?do=view&id=6257 です。
nono でのNetBSD/luna68k,OpenBSD/luna88k 起動画面は、23分50秒あたりからです。
(日本NetBSDユーザーグループ 蛯原 純)

<独自企画>

【広島編】さくらの全国行脚オンラインイベント

担当:さくらインターネット株式会社

前半のみしか参加できなかったのですが、非常に面白かったです!
土屋さんのYouTuberのお話は、アウトプットすることの大切さ、それを継続することの大切さを考えさせられました。竹迫さんのお話は、冒頭から笑わせてもらいました。随所に面白いネタがちりばめられ、流れるようなトークとともに、LTという話芸を堪能させてもらいました。
満田さん、西本さんの発表は、地方techコミュニティの課題を率直に語られていたので、こちらも非常に考えさせられる内容でした。YouTube Liveで共有されなかったのがもったいない(でも、Zoomミーティングのみだからこそのお話でもありましたが)と思うぐらい、非常に楽しい時間でした。ありがとうございました!(スタッフ 風穴)

→イベントの詳細ページ

「オープンソースカンファレンス 2021 VR/Hiroshima」

担当:広島Unity勉強会

オープンソースカンファレンスがVR空間にやってきた!
今回、広島Unity勉強会が主催で、VR会場が用意されました。
オフラインで開催していた時の、広島と香川のOSC会場がVR空間に再現されていました。現地のOSCに参加したことがある方は驚かれたのではないでしょうか。

展示会場の他に、セミナー会場もあり、VRで再現された会議室で、オンラインセミナーを聴講するという体験ができました。

アンケートでも感想が寄せられました。

-2021VR/Hiroshimaは凄い!
-今回非公式Hubs会場がありましたが、他のもの(VRでないもの含む)でも良いので、バーチャル会場もあると、個人的には嬉しいです。
-VR会場は思ったより軽量だったし,ZoomやYoutube Liveに比べてシームレスに会場移動ができてよかった
-VR会場が良かった。VR申込みページに日本語チュートリアルへのリンクがあったので前もって練習できて当日はスムーズに利用できてよかった。

今回、盛り上がった地域独自企画の1つだったと思います!(OSC事務局)

<懇親会>

中国・四国地方のお酒や食べ物を各自用意して始まったオンライン懇親会。
途中から、本編のキャリアセッションの延長線が始まったようです。

[乾杯!オンライン懇親会のスタート!]

<統括(おわりに)>

今年は香川大学 SLP をはじめとする四国のコミュニティの協力があり、例年以上に早い段階で打ち合わせ、企画や内容を始めとし、ミーティングなどを行ってきました。回数もかなり重ね、途中挫折などいろいろなことを味わいましたが、なんとか開催までこぎつけ、形になったため、ホッとしております。

今回の OSC 2021 Online/Hiroshima では多くのスタッフの方に協力いただき、企画会議に出ていた方が初ホストのチャレンジなどもあり、当日朝のスタッフ会議の参加人数が 23 名と、企画から当日、最後まで何かしらの形で協力いただけたのは本当に感謝しかありません。

また、独自企画として VR イベントやハンズオン、コミュニティ交流などもあり、結果としてこの OSC がコミュニティのハブ、学生のハブ、になれたのではないかと思っています。最後にはオープンセミナーの開催など他のコミュニティの動きが徐々に戻りつつことが発表され、未来につながる良いニュースで締めくくることができました。 OSC がなくなると本当に広島のコミュニティは静かになってしまう、と思いもあり、昨年、今年といろいろな企画をチャレンジしてきましたが、そのような話を聞くと、本当に良かったと思います。

当日時間が合わなくて参加できなかったよ、という方は再生リストタイムテーブルからの動画リンクもあるので、ぜひアーカイブ配信でお楽しみください。

来年こそは、ハイブリッドでの開催ができればと思いつつ、9月頃に開催したいと思っています。また、その間も、他地域では OSC は開催され、秋開催は 200 回記念となるため、 VR イベントなどの裏側を含め、どのように進めたのかなど「OSC2021 Online/Hiroshima の企画の裏側とチームビルディングについて 」と題して、セッションを実施する予定です。

参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。そして、来年もこの時期の連休に集まることができればと思っているので、時間が合えば参加、出展、講演いただけると幸いです。そして、スタッフの方は引き続き来年もよろしくおねがいします!(了)
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OSC 広島実行委員会 一同
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<事務局より>

次回のOSCは、10/22(金)-23日(土)のOnline/Fallです。
– タイムテーブル(1日目/2日目
参加登録(connpass)

皆様のご参加をお待ちしています。

■今後の開催スケジュール
https://www.ospn.jp/

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